人はなぜ“無駄づかい”してしまうのか?

マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。

「貯められない人」が、気づいていない“本当の理由”

今日の申し送り


「散財のクセは、“心の穴”を埋めようとしてるサイン。まず、そこに気づけるかが勝負どころ。」


気がつけば、財布がスカスカ

給料日。
財布の中にお札が入ると、ちょっと気が大きくなる。

  • ・とりあえず、コンビニでうまいもん買って
  • ・ついでに釣り具コーナー見に行って
  • ・夜は久々に、ちょっといい店で飲み会

その場はたしかに楽しい。
でも、気がつけば3日で3万円が消えてたりする。

「…あれ?なんでこんなに減ってんの?」
「俺、なにに使ったっけ?」

そんなふうに思ったこと、ないだろうか。

「また今月も金がない…」それ、本当に“だらしなさ”のせい?

何を隠そう、俺も昔は浪費の天才だった。

サーフィン、釣り、飲み会、旅行…。
楽しいことに全力で、気づけば財布はいつも空っぽ。

「貯金なんてしてるやつ、人生損してるだろ」
そんなふうに、本気で思ってた。

でもな。
借金は膨らみ、仕事は辞め、収入は激減。
気づけば――**「明日、食べる金すらない」**という現実にぶち当たった。

そのとき、ようやくわかったんだ。

お金って、めちゃくちゃ大事やん。

本音を言えば、わかってる

心のどこかでは思ってる。

「こんな使い方してたらヤバいよな…」
「少しは貯金もしないと、急な出費に困るし…」

でも、いざとなると我慢できない。
使ったあとに反省するけど、また繰り返す。
まるでクセになってるみたいに。

──でもこれ、本当に「意志が弱い」だけの話なのか?

“無駄づかい”の裏にある、もうひとつの感情

実はこのパターン、かなり多い。
働いて、疲れて、ストレスがたまって…
「自分にごほうびあげないと、やってられない」って気持ちが出てくる。

そう、無駄づかいしてる人の多くは、
**「お金を使って、心の疲れを回復させようとしてる」**んだ。

でもそれ、逆に言えば──

「今の生活に、満たされてない部分がある」ってことでもある。

自分を甘やかすのがダメなんじゃない。

でも、“気づかずに甘やかしてる”のは危険だ。

だって、気づかないままやってると、
・ストレス → 散財 → 自己嫌悪 → もっとストレス
っていう悪循環にハマるから。

そう考えると、
「金がない」っていう問題の根っこには、
“心のモヤモヤ”や“満たされなさ”が隠れてるのかもしれない。

「買い物=心の回復」になってる理由

“財布”じゃなく、“心”の問題だった

なぜ、つい買ってしまうのか?

「ストレスがたまると、つい何か買っちゃう」
これは誰にでもある。

実際、ある調査ではこんなデータが出てる。

📊【20~50代の男女500人対象】
「ストレスを感じたとき、お金を使って発散することがある?」
→ **約63%**が「ある」と回答
出典:日本トレンドリサーチ×フィナンシャルアカデミー調べ(2023年)

つまり、多くの人が「ストレス=買い物」で発散してるってこと。

それって、脳のせいでもある

実はこれ、ちゃんと“脳の反応”として説明できる。

買い物や飲み食いをすると、脳の中でドーパミンという「快感ホルモン」が出る。
このホルモンが出ると、一時的に「気持ちよくなった」「満たされた」と感じる。

でもこれは、一時しのぎ
ストレスの“根っこ”が解決していなければ、また同じことを繰り返してしまう。


給料日後の“消費ラッシュ”にも理由がある

もうひとつ、こんな調査もある。

📊【三菱UFJ銀行の調査(2022年)】
「給料日直後の支出が最も多い日」は、給料日“当日”と“3日以内”が集中
→ その後、週末に向けて一気にお金を使い、残高が減る人が多い

つまり──
給料日に“ごほうび”を求めて散財する人がめちゃくちゃ多い。

「今月も頑張ったから、ちょっとぐらいいいよな」
そんな気持ちが、財布のヒモを一気にゆるめてしまう。

「でも、使わなきゃやってられないだろ?」

たしかに。
がんばってるのに、自分に何もごほうびがなかったら、気が持たない。

でも、ここが落とし穴なんだ。

「ごほうびの形が“全部お金”になってる」
→ だから、ストレスがたまればたまるほど、財布からも出ていく

ここで伝えたいのは、
「お金を使うな」じゃなくて「使う以外の選択肢も持とう」ってこと。


「散財=ダメ」ではなく、「心のSOS」に気づこう

無駄づかいしがちなときほど、
・ちゃんと休めてない
・自分のことを雑に扱ってる
・誰にも話せてない

そんな“見えない疲れ”がたまってる。

それに気づけた人だけが、
「無駄づかい」じゃなく「ちゃんとした休息」に切り替えていける。

「貯められない」を変える、小さなコツと“心のメンテナンス術”

散財しない人は、“我慢強い”んじゃなくて“やり方を知ってる”だけ

「今月こそは…」を、何度もくり返すあなたへ

何度も思ったことがあるはず。

「今月こそは、少しでも残すぞ」
「まずは1万円だけ、手をつけずにおいとこう」

でも、月の終わりにはゼロ。
いや、むしろマイナス。

「…俺、やっぱりダメなんかな」
そう思って、自分を責めたこと、あるかもしれない。

でもな、それって根性や意志が足りないわけじゃない。
“仕組み”がないだけなんだよ。


現場でも同じ。「ルールがなきゃ、誰だって崩れる」

たとえば工場のライン作業だって、
安全確認・手順書・マニュアルがあるからミスを防げる。

「気合いで何とかしろ」なんてやってたら、
すぐケガするし、ミスも起きる。

それと同じで、お金の使い方にも“ルール”が必要なんだ。


明日からできる「貯めるための小さな仕組み」

①【財布を2つに分ける】

→「使う用」と「残す用」で分けてみる。
たとえば、給料が入ったらすぐに「貯金用ポーチ」に1万円を移す。
最初から“ないつもり”で過ごせば、意外と使わずに済む。

こっちの記事にかつて浪費お化けだった俺が確実に貯蓄できるようになった方法を書いているよ。

②【使った金額を「ざっくり」記録】

→毎日細かく書くのはムリ。
でも「今日は2,000円ぐらい使ったな」って、スマホのメモに一言だけ残す。
週末に見返すと、「意外と使ってるな…」って気づける。

俺の場合、電子マネー・クレジットカードを中心に使うようにしているから、支出の記録はスマホでチェックしている。

現金は記録を録るのが面倒だから極力使わない。

③【ごほうびの“内容”を変える】

サラリーマンの年収は手取りで考えるとどんぐりの背ぇ比べ。

となると給料日毎の高額なご褒美は現実的じゃない。

1万円・5千円とかでも毎月のご褒美としては使いすぎ。

1000円以下ぐらいベターでは?

だから、ストレスをモノで発散するんじゃなくて、
 ・銭湯に行く
 ・寝る前に10分、誰にも邪魔されずにラジオを聞く
 ・缶コーヒー片手に、好きな音楽を流す

 「気持ちよくなれる瞬間」を、お金に頼らずつくる。

本当に変えたいのは、「財布の中」じゃなくて「自分の気持ちの持ち方」

散財するクセを直すって、
単に「お金を使わないようにする」ってことじゃない。

本当は──

**「自分の気持ちを落ち着かせる“別のやり方”を見つけること」**なんだ。

心が疲れてると、どんなに給料が上がっても、
どんなに節約しても、結局“使っちゃう”。

でも、“自分で自分を満たせる”ようになったら、
自然と「お金を使わなくても平気」になっていく。


◆ 最後に:一歩ずつで、ぜんぜんいい

最初から「完璧にやろう」と思わなくていい。
・月に1回でも“貯まる感覚”がある
・財布に残ってるだけで“ちょっと安心”できる

そういう「小さな変化」を、まずは感じてみてほしい。


**散財は、“心のSOS”**だった。
でも気づいたあなたなら、
これからは“ちゃんと自分を助けられる”はずだ。


◎まとめ:貯金ゼロを変えるための3ステップ

  • Step 1|「なぜ使ってしまうか?」を言葉にする
     → ストレス?癖?誰かに見せたい?正直に向き合ってみる
  • Step 2|「残す仕組み」を用意する
     → 財布を分ける/すぐ移す/記録する など
  • Step 3|「心の回復方法」を増やす
     → お金を使わずに“整う”習慣を探す

あなたは、だらしないわけじゃない。
ちゃんと働いて、ちゃんと疲れてるから、そうなってるだけ。

でも、そこに気づけた時点で、もうスタートラインには立ててる。
あとは、小さく、でも確実に。自分の手で変えていけばいい。

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半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。