【今日の申し送り】
「給料が安い」と感じたのは、あなただけじゃない。
「給料いいと聞いたのに、思ったより安い…」
求人では「月収30万円可」って書いてあったのに、
いざ働いてみたら手取り18万とか、残業しても給料ほとんど増えないとか…。
正直、「話が違うだろ」と思ったこと、ないですか?
僕もそうでした。
これまで工場をいくつか経験してきたけど、毎回どこかで「こんなはずじゃなかった」と感じてきた。
たしかに、工場勤務って一見すると悪くない。
手に職はいらないし、未経験でもOK。
でも、給料の現実は甘くない。
経験した工場は、ホワイトも地獄もあった
僕が今まで働いたのは、ざっくりこんな感じ。
- 一部上場のホワイト企業(半導体工場)
- 地獄のような期間工(車体組立て)
- 地方の超安月給・車部品工場
一部上場の工場では3交代勤務。
景気が良ければボーナスも3桁(※100万円以上)出たけど、やっぱり波がある。
仕事自体は楽だったけど、やりがいも成長もなかった。
毎日同じ作業の繰り返しで、「俺、何やってんだろうな…」と思うこともあった。
期間工は、とにかく過酷。
足はシンスプリント(すねの激痛)になって、歩行も困難。
腕もパンパンで毎日シップ。
寮の壁はベニヤ一枚。隣とケンカして出て行った。
5:30起き、朝7時には現場に立ち、夜9時まで毎日残業。
心も体も、ほんとにギリギリだった。
地方の部品工場では、正社員になっても基本給18万円。
7年いても昇給ほぼゼロ。
残業23時間して手取り16万って…逆に減ってないか?
役職ついてる人でも、正直そこまで変わらないし、上司が毎日何時間も残業してる。
この先の未来が全然見えなかった。
「なんで工場って、こんなに給料が安く感じるのか?」
当時はわからなかったけど、今思うと理由はいくつかある。
- 基本給が安く設定されている
- 昇給制度がほぼ機能してない
- 地方で物価が安いから、給料もそれに合わせられている
- 「単純作業は誰でもできる」という見られ方をされてる
- 派遣や期間工など、不利な契約で働く人が多い
中でも思うのは、「給料いいですよ」っていう求人ほど、落とし穴があるってこと。
僕も「月収20万以上可!」という言葉に釣られて入社したことがある。
でも実際は、交代勤務手当がつくのは正社員だけ。
期間社員にはナシ。
求人内容と現実がまったく違ってて、「詐欺かよ」と思った。
「毎日、何のために働いてるんだろう…」

正直、給料が高くても低くても、
工場で働いてるときは、いつもどこかでこう思ってた。
「朝から晩まで働いて、何のためなんだろう?」
「暗いうちに工場に入って、暗くなって帰る」
「気づけば一日が終わってる。家では何もできない」
「これが“人生”なんだろうか…」
体はしんどい、時間はない、給料も上がらない。
こんな状況でモチベーションなんて持てるわけがない。
そして何より怖いのは――
「慣れてしまう」こと。
「一時しのぎのつもり」で入ったはずの仕事に、
気づけば何年も、何十年も身を置いてしまっている。
でも、それって本当に“仕方ないこと”なのか?
もしかしたら今のあなたも、
「自分にはこのくらいしかできない」とか
「どこ行っても同じでしょ」って思ってるかもしれない。
でも、それって本当かな?
僕は、今ならこう言いたい。
「工場勤務を繰り返すな。違う仕事にチャレンジしろ。」
「時間を大事にしろ。工場は人生の切り売りだ。」
「求人に騙されるな。実際に働いてる人の声を聞け。」
しんどかった過去の自分に向けて、そう伝えたい。
このあと【中編】では、
「なぜ工場勤務は給料が上がりにくいのか?」を、
実体験を交えながら深掘りしていきます。
次も読んでみたいと思ったら、すぐお届けします!
なぜ工場勤務の給料は安くなりがちなのか?|中編
「この給料、ほんとに妥当なんか…?」
求人では「月収30万以上可」と書いてあったのに、
いざ働いてみたら手取りは16万円。
しかも、残業23時間しても“なぜか減ってる”。
そんな給料明細を見て、正直こう思ったことがある。
「俺の時間、なんだったんだ?」
「これ、誰がどう見てもおかしくないか?」
この記事を読んでるあなたも、似たような違和感を感じてるかもしれない。
だからこそ今回は、**「なぜ工場勤務の給料は安く感じるのか」**について、
筆者自身の実体験をベースに深掘りしてみたい。
「月収◯万円可」の“可”って、なんだよ
たとえば、こんな求人がある。
【未経験OK!月収28万円以上可!寮費無料】
→ 実際:手取り18万円、寮はベニヤ一枚の壁、隣とケンカ
笑い話みたいだけど、これは事実。
筆者自身の体験です。
派遣や期間社員の場合、給料が「見かけ倒し」なケースは本当に多い。
その理由は大きく5つあります。

基本給が低く設定されている
まず、基本給がとにかく安い。
求人では“月収例”が大きく見えても、実態は:
- 残業代ありき
- 手当ありき(しかも条件つき)
- ボーナスは寸志レベル or 景気次第
というパターンがほとんど。
しかも、社会保険や寮費で手取りがガクッと減る。
筆者も「月収20万以上可」の求人で働いたが、
期間社員は交代手当が支給されず、実際の手取りは16万円台。
“求人詐欺”といっても差し支えないレベルだった。
昇給制度がほぼ機能していない
地元の工場で7年働いたときもそうだった。
基本給18万円のまま、昇給はほぼゼロ。
10年先輩と1万円しか差がなかった。
年齢給(年齢に応じて自然に上がる制度)もない。
「仕事できても、しなくても給料一緒」みたいな雰囲気。
さらにひどいのは、上に昇進しても大して給料が増えないこと。
むしろ、責任ばかり増えて残業も長くなる。
「頑張っても報われない」構造が、現場には根強く残っている。
単純作業の限界と“替えのきく人材”扱い
工場の多くは、いわゆる“流れ作業”。
マニュアルがあって、作業内容が固定されている。
誰がやっても同じようにできる=替えがきく
だから、スキルや経験が蓄積されにくく、
「成長=給料アップ」につながりにくい。
筆者も一部上場の工場で3交代制を経験したが、
仕事内容は気楽だけど、やりがいも成長実感もなかった。
「この先、俺どうなってくんだろ…」って不安だけが増えていった。
契約形態の格差が大きすぎる
正社員・派遣・期間工。
工場にはさまざまな契約形態があるけど、待遇の差が激しい。
とくに期間工は、表向き“高収入”っぽく見えても:
- 契約更新でいつ切られるかわからない
- 福利厚生が不十分
- 交代手当・深夜手当などに差別的な扱いあり
筆者も期間工時代は、仕事のキツさに加えて、
「どうせ俺は“使い捨て”」という空気に何度も打ちのめされた。
地域給の影響もバカにできない
地方の工場は、物価に合わせて給料も抑えられがち。
でも生活コストは思ったほど変わらないし、
そもそも給料が少なすぎて“好きなことにお金を使う余裕がない”。
筆者の地元工場でも、昇給はごくわずか。
それでも「ここでしか働けない」という人たちが多く、
環境が変わることもなく、10年後も今のまま…という空気だった。
給料の話をしたら、上司はこんなことを平気で言う。
「この地域にしたら普通だ。」
世界を目指す企業がどこと比べてるの?
データでも出ている“製造業の昇給率の低さ”
実際、厚労省の調査でもこんな結果が出ている。
- 製造業の平均年収:約489万円
- 昇給率:約0.5〜1%前後(正社員でも)
つまり、年に数千円しか給料が増えない現実。
非正規では昇給ナシも当たり前。
「頑張れば報われる」という感覚が通じないのが、
今の工場現場のリアルなんです。
「でも、今さら他の仕事なんて無理だよ…」と思ってない?
この記事を読んでくれているあなたが、
もし工場勤務にしんどさを感じているなら、
次の【後編】では「じゃあどうするか?」について書いていきます。
ポイントは3つ:
- 損しない働き方
- 給料を少しでも増やす工夫
- 長期的に自分をラクにする道の選び方
この先、同じ後悔をしないために。
「今の自分」でできることを、一緒に考えてみましょう。
じゃあどうする?損しない働き方のヒント|後編

「このままでいいのか?」と少しでも思ったなら
正直、工場で働いていると、毎日があっという間に過ぎていきます。
- 朝起きて、暗いうちに出勤
- 決まった作業を繰り返し
- 残業して、クタクタで帰宅
- 飯食って、風呂入って、寝るだけ
気がついたら「また1ヶ月終わってた」みたいな日々。
だけど、ふと立ち止まる瞬間がある。
「この働き方を、あと何年続けるんだろう?」
「年齢だけ重ねて、給料も役職もこのままだったら…」
そう思った人にこそ、読んでほしい。
「給料を増やす」より先にやるべきこと
いきなり転職とか副業とか言われても、ピンと来ないと思う。
だからまずやってほしいのは――
「自分の時間をどう使っているか、見直すこと」
筆者もそうだった。
仕事から帰って、スマホを見てダラダラ。
疲れてるし、やる気も起きない。
でもそれが毎日続いて、気がつけば何も変わってない。
現実は厳しいけど、
“時間の使い方”を変えないと、何も変わらない。
勉強でも副業でも「行動」を小さく始める

筆者は今、宅建(たっけん)という資格の勉強をしている。
工場で働きながら、空き時間にスマホで勉強してる。
正直しんどいけど、
「このままで終わりたくない」という気持ちだけで続けてる。
大事なのは、いきなりデカいことをやろうとしないこと。
- 仕事終わりに10分でも勉強してみる
- 「副業 未経験」で検索してみる
- 転職サイトに登録だけして、自分の市場価値を見る
そんな小さな一歩でいい。
現場で学べないものを、外で身につける
工場勤務は、仕事の中で“考える機会”が少ない。
- 言われた作業をこなす
- ミスしないように集中する
- 改善提案は「余計なことするな」と言われる
こういう環境だと、成長実感を持ちにくい。
だからこそ、外で「自分で考えて動くこと」をやってみるといい。
それが、勉強でも副業でもなんでもいい。
筆者は、宅建の勉強を通じて、
「調べる力」「集中力」「計画立てる力」が少しずつついてきた。
これって、工場の中だけじゃ身につかなかったものだと思ってる。
「工場を続ける=悪」じゃない。でも…

これははっきり言っておきたい。
工場勤務=悪じゃない。
向いてる人もいるし、安定を重視するならアリだと思う。
実際、筆者もいくつかの工場に助けられてきた。
でも――
「一時しのぎ」で入ったのに、ズルズル10年」
「いつか変えよう」と思いながら、何も変わらない日々
それだけは避けてほしい。
まとめ:同じ毎日を、いつまで繰り返す?
最後に、筆者の体験を通して伝えたいことをもう一度。
工場勤務を繰り返すな。もっと違う仕事にチャレンジしろ。
スキルがつく副業を継続して行え。資格をとって自分をあげろ。
求人の「月収可」に騙されるな。実際に働いている人の声を聞け。
お金よりも時間を大事にしろ。工場勤務は時間の切り売り。
一時しのぎのつもりがズルズル続く。それが一番怖い。
何かを始めるのに、「遅すぎる」はない。
今の自分を変えるのは、明日からじゃなく、**“今日このあと”**からできる。
小さくてもいい。動こう。
同じ毎日を、もう一度だけ疑ってみよう。