工場の人間関係がクソすぎて限界…それでも“自分を守る選択”はできる

マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。

「工場の人間関係がしんどい…でも、辞めるしかないのか?」
そんなふうに悩んでいた5年間の体験を、ありのまま書きました。
誰かと戦うんじゃなく、“自分を守る”ためにできること――
この記事を読めば、きっと見えてきます。

今日の申し送り

逃げたっていい。人災には、早めの避難が正解や。


「またあいつか…」毎日がイライラの連続だった

朝のチャイムが鳴るたびに、
胃がキュッと縮こまる。
「今日もあいつに
会わなきゃいけないのか…」
そんな気持ちで、なんとか毎日出勤してた。

職場は、自動車部品の工場。ライン作業。
気づけば5年がたち、中堅って呼ばれる立場になってた。
それなりに慣れたし、仕事もこなせるようになってた――
はずだった。
あの年下の“先輩”と出会うまでは。

配置換えがきっかけだった。
でも、
直接その人の下についたわけじゃない。
別の工程から、わざわざ絡んでくる。
おせっかい。タメ口。
勝手に干渉してきて、理不尽なことを言ってくる。

仕事の段取りを聞いただけなのに、
「ここ!!」って顎で指して、声を荒げる。
その態度に、頭が真っ白になった。

「部品、ぶつけてやろうか」
「顎にパンチして、
足で顔を踏みつぶしてやろうか」

正直、それぐらい思った。
感情をどうにか押さえて仕事を続けたけど、
イライラが止まらない。集中できない。
覚えるはずだった工程も、頭に入らない。

しかも最悪なのは、
習熟が遅れてるのを、勝手に“俺のせい”にして上司に報告してたこと。
心底、頭にきた。

上司に相談しても、“根本”は変わらなかった

一度だけ、上司と先輩に相談した。
さすがにこれはおかしいと思って。

そのあと、少しのあいだは大人しくなった。
でも結局、また同じことの繰り返し。

「ああ、こいつ…ほんまにバカなんや」
「何言ってもムダなやつや」

そんなふうに思った。
結局、
根っこが変わらないと、また元通りになる。
しばらくはマシになるけど、すぐ再発する。

職場に行くだけで気が重い。
仕事中もずっとモヤモヤしてて、
手がつかない。
家に帰っても怒りが収まらず、
眠れない夜が続いた。


「距離を取る」だけでは限界がある

こっちからは極力、近づかないようにした。
明らかに嫌悪の態度も取った。

でも、
あっちはこっちの都合なんかお構いなし。
勝手にしゃべってきて、勝手に指示してきて、勝手に報告してくる。
「関わらんといてくれ」って態度だけじゃ、効かない相手もいる。

どれだけ怒りをこらえても、
どれだけ我慢しても、
相手が変わらん限り、ストレスは終わらん。


最終的に選んだのは、「異動願い」だった

最終的には、
別の理由をつけて、異動願いを出した。

もちろん、
給料が下がったり、
環境が変わったりって不安はあった。
でも、心の中でははっきりしてた。

「このままじゃ、潰れる」
「あいつと
同じ空間にい続けるのは、ムリや」

異動したあと、世界が変わった。
もちろん楽なことばかりじゃない。
でも――
ストレスがない。怒りに支配されない。
それだけで、仕事に集中できるようになった。


「異動=逃げ」じゃない。自分を守るための“避難”や

今だから思う。
異動して、本当によかった。

給料が多少下がっても、
ストレスを抱えて毎日怒りと戦うより、
ずっとマシ。

「逃げた」とか「負けた」とか、思う人もいるかもしれん。
でもな、人を変えようとして頭抱えるより、
自分が動いて、確実に状況から抜け出した方が早い。

災害と同じや。
人災(じんさい)には、
早めの非難が自分を守る。


次の【中編】では…

なぜ、あの
「年下のくせにウザがらみしてくる先輩」
は生まれてしまうのか?
なぜ、

「相談してもダメな人」は変わらないのか?

その理由と、人間関係の“落とし穴”について解説していきます。
あなたの現場でも、思い当たる節がきっとあるはずです。

なぜ「相談してもムダな人間関係」はなくならないのか?

結論か言うとバグった人間に正論ぶつけても、余計にこじれるだけや。

あいつ、なんであんなに“ウザイ”んだろうな?

工場って、年齢と立場がごちゃまぜになりやすい。
年下なのに先輩だったり、ベテランなのに知識が浅かったり。

それ自体は別にいい。
でも問題なのは――
「自分の価値を保つために、他人を下げようとするやつ」がいること。

あなたの現場にもいないだろうか?

  • 指導者でもないのに横から口を出してくる
  • 教えるというより、マウントを取りたがる
  • タメ口で距離を詰めてきて、断れない雰囲気を作る

で、

こっちが困ってたり嫌がってたりしても、
“それに気づけない(もしくは気づいてても無視する)”
それが一番タチが悪い。


「自分の居場所を守るため」に干渉してくる

こういう人間の背景には、**“自分に自信がない”**という共通点がある。
だから、仕事を“知ってる自分”を保ちたい。
他人に何かを教えてる自分でいたい。

でもその教え方がクソすぎて、現場が荒れる。
それでも「自分は正しい」って思ってる。
むしろ、相手(こっち)が要領悪いだけだと思ってる。

「覚えが遅いのは
お前のせい」
「言われた通りに
やらんから悪い」

そんなふうに、勝手に上司に報告される。
こっちの話なんか聞く気すらない。


上司に相談しても、“こじれる”だけのこともある

だから、相談したくなる。
でも…正直なところ――
相談しても「大きな変化」は起きにくいのが現実。

なんでかって言うと、上司側も「その人との関係」を壊したくないから。
事なかれ主義(めんどくさいことに関わりたくない人の態度)あるあるやな。

あなたが勇気を出して伝えたことも、
「うまく伝えておくから」とか「まぁまぁ我慢して」って濁されて終わる。

実際、自分も相談した。
一瞬はおとなしくなった。
でも数日後には、また元通り。

バグってる人間は、根っこが変わらん限り、再発する。


「我慢すれば何とかなる」…ほんまにそうか?

現場の空気って、「耐えてナンボ」みたいな風潮がある。

  • 多少のことで怒るな
  • 言い返すと余計にこじれる
  • 嫌なやつともうまく付き合え

それ、頭ではわかってる。
でもな、心はすり減る一方や。

実際、自分もずっと我慢してた。
怒りがたまって、手が震えた日もあった。
寝ても覚めてもムカついて、飯の味もわからん日もあった。


【データで見る】職場のストレス要因、1位は「人間関係」

厚労省の調査(令和4年)では、
働く人が感じるストレスの1位は「職場の人間関係」

約4割の人が「人間関係がストレスの原因」と回答してる。

つまり、あなたが感じてる苦しさは、
「おかしい」のでも「心が弱い」のでもない。
むしろ“正常”な反応なんや。


「逃げたら負け」って誰が決めたんや?

異動した自分も、最初は「逃げた」って気持ちがあった。
負けたような気がして、情けなかった。

でも今はこう思う。

あのまま残ってたら、自分が壊れてた。
仕事も覚えられん。ミスも増える。体も心も壊れる。

「耐えろ」って言うけど、
じゃあ壊れたときに責任取ってくれるんか?
取らんやろ?

だったら、自分を守れるのは自分しかおらん。


今日の問いかけ

今、毎日出勤するたびに心がすり減ってないか?
怒りが寝ても覚めても消えないなら、もう“黄色信号”や。

そのまま我慢してたら、
ある日ぽっきり、折れてしまうかもしれん。
その前に、できることがある。


【後編】では…

  • 「実際にどう動いたら、自分を守れるか?」
  • 「我慢以外の選択肢は?」
  • 「異動・転職・沈黙の価値って何?」

現場で明日からできる「具体的な動き方」について、
実例とともにじっくり書いていきます。

工場の人間関係で心が壊れそうなとき、明日からできる“自衛のやり方”

正直、戦わない技術を持つ人間が、いちばん長く現場で生き残る。

「職場は戦場。でも、全部と戦う必要はない」

工場って、ある意味“戦場”だ。
毎日、ミスが許されない作業が続く。
暑さ・寒さ・騒音・納期・ルール。
ただでさえピリピリしてるのに、そこに人間関係のストレスが加わる。

そりゃあ、心もすり減る。

でもな――
すべてに正面からぶつかってたら、いつか自分が壊れる。

あえて言おう。

全部と戦わんでもいい。
戦わずに“かわす技術”の方が、
大人の戦い方や。


近づかない=逃げじゃない。「冷却距離」を取る

あいつの顔を見るだけで、イライラが湧いてくる。
その時点で、もう心が消耗してる。

でも、それを“我慢しろ”は無理な話。

じゃあどうするか?

あえて近づかない。話しかけられても必要最低限だけ返す。

職場の人間関係って、プライベートじゃない。
「仲良くせなあかん」なんて法律はどこにもない。

業務に支障が出ない範囲で、
距離を置くことは“自分を守る行動”や。


モヤモヤを“記録”する。それだけで、整理が始まる

感情って、頭の中にあるだけだと、どんどん増幅する。
怒りも、悲しみも、我慢も、ぐるぐる回る。

そんなときは、こうしてみてほしい。

  • 「今日、いつどんな場面でイラッとしたか?」をメモに残す
  • 言われた言葉・された態度・そのときの感情を1行だけでも書く

それだけで、心が少し落ち着く。

しかも後から見返すと、
「あれ?これ、俺のせいちゃうやん」って気づけることも多い。


移動・異動・転職。選択肢を“持っておく”だけでも強くなる

人間って、「逃げ道がある」だけでメンタルが保てる。
逆に「ここでしか働けない」って思うと、ストレスに支配される。

今すぐ行動しなくてもいい。
でも、

  • ハローワークや求人サイトを見てみる
  • 社内で他部署を探してみる
  • 信頼できる上司に“可能性として”相談しておく

「このままじゃなくてもいい」という事実が、自分を救ってくれる。


「給料は減ったけど、心が平和」それが本当の勝ち組かもしれん

実際、自分も異動した。
収入は少し下がった。
でも――怒りに支配される日々が終わった。

飯がうまくなった。
朝の出勤が苦じゃなくなった。
人と話しても、顔がピクピクしなくなった。

気づいた。

給料が高くても、心が地獄なら意味がない。
ちょっと減っても、平和に生きられるほうがいい。


【最後の問いかけ】

今、あなたの心はどんな状態や?

  • 「あいつと話すのがイヤ」
  • 「怒りが寝ても覚めても消えない」
  • 「毎朝、仕事行くのがしんどい」

もし、そうなら――
それはもう立派な“非常事態”や。

あなたが我慢しすぎて壊れる前に。
自分を守る準備、始めよう。

  • この記事を書いた人

マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。