「このペースで、ほんまに間に合うんか?」
宅建の勉強をしていると、
この不安が、ほぼ毎日頭をよぎる。
勉強してないわけじゃない。
時間もそれなりに使ってる。
でも――
足りてるのか、遅れてるのかが分からない。
これ、かなりしんどい。
オレもずっとそうだった。
今日はやりすぎた?
明日は少なすぎる?
週末で取り返せる?
こんなことを考えながら勉強してるから、
頭の半分は、ずっと不安に持っていかれてた。
一番疲れるのは、勉強じゃなくて判断。
そこでやったのが、
スケジュール管理を全部AIに任せるというやり方だった。
励ましはいらない。
やる気もいらない。
欲しかったのは、これだけ。
- 今のペースで間に合うのか
- 遅れているなら、どう直すか
- 明日は何ページやればいいか
感情を挟まず、
淡々と答えを出してくれる伴走者。
この記事は、
勉強法の話じゃない。
宅建のスケジュール不安を、どう処理したか
その実例を全部書く。
なぜ宅建はスケジュール不安が消えないのか

膨大な量で先が見えない不安
宅建の勉強でしんどいのは、過去問の膨大な量に飲み込まれ
先が見えない事。
- 今日の量で足りてるのか
- 遅れてる気がするけど、どれくらいか分からない
- 予定を立てても、すぐ崩れる
これを
毎日、自分の頭で判断していること。
終わりが見えない過去問に毎日不安になってしまう。
特に最初の年はそんな感じだった。
自分を責めてしまう
残業もある。
家庭の用事もある。
体調が悪い日もある。
予定が崩れるのは、当たり前だ。
それでも多くの人は、
「守れなかった自分」を責める。
ここで、勉強が止まる。
不安が原因で、
集中力が削られていく。
焦りとプレッシャーに押しつぶされそうで
何度も勉強を投げだしそうになった。
おそらく多くの受験者が、毎年そんな闇に飲まれているだろう。
オレがスケジュール管理をAIに任せた理由

欲しかったのは励ましじゃない
ぶっちゃけやると決めてからは、
松岡修造みたいな熱い励ましなんかいらない。
欲しかったのは、これだけ。
今のペースで間に合うのか。
間に合わないなら、どう直すか。
客観的に自分の今いる場所を把握しておきたかった。
独学はとにかく孤独。
なにもかも自分でやらないといけない。
そこで思いついたのはAIによるスケジュール管理だ。
AIを「工程管理係」として使った
AIを、工程管理係として使った。
学習の進捗判断は全部AI。
自分は、ページを進めるだけ。
この役割分担にしたら、
一気に勉強に集中できたように思う。
自分の居場所が把握できた感覚。
グーグルマップで案内してもらっているかのように
迷わず行けた。
AIとのやり取り実例(Before → After)

Before|全部自分で判断していた頃
AIを使う前は、
勉強そのものより「不安」で消耗していた。
- このペースで足りてるのか
- 今日はやりすぎ? 少なすぎ?
- 週末で取り返せる?
ちゃんと机には向かっている。
でも、頭の中はずっとこんな感じ。
勉強慣れしてない人間の漠然とした不安。
勉強+不安を同時に抱えていた。
これが一番しんどかった。
After|ページ数を投げるだけの運用
AIを使い始めてから、
スケジュールの不安が一気に減った。
やったのは、これだけ。
「今日は〇〇ページまで進んだ」
それを、そのままAIに投げる。
すると返ってくるのは、
- 残りページ数
- 残り日数
- 1日あたりの必要量
感情は一切入らない。
「順調」「やや遅れ」「要リカバリー」
状況が、はっきり言語化される。
実際のやり取り(ログそのまま)
以下に実際のやり取りをそのまま載せておく。
自分
現在、宅建業法1Bの47ページまで一周目終了。
AI
残り80ページ。
〇月〇日までに完了するには、
1日9〜10ページで問題ありません。
この時点で、
頭の中のモヤっとした不安は消えた。
「間に合うかどうか」が、数字で見えたから。
進んだ日は、即・上方修正される
ある日、こう報告した。
自分
今日は69ページまで終了。
AI
残り58ページ。
残り日数から計算すると、
1日10ページペースで問題ありません。
さらにその日の夜。
自分
85ページまで終了。
AI
残り42ページ。
1日7ページで完了可能です。
テスト日も余裕があります。
ここが、一番よかったところ。
普通なら、
「今日は頑張ったし、明日は楽しよう」
ってなる。
でもAIは違う。
進んだ分は、前倒しとして処理される。
楽になるためじゃない。
ゴールを早めるための修正。
感情が入らないから、
判断がブレない。
進んだ日、進まなかった日があってもゴールは変わらない。
目的地にたどり着ける安心感は半端ない。
不安が消えた理由はシンプル
AIがすごいわけじゃない。
判断を全部、外に出した。
- 足りてるかどうか
- 遅れてるかどうか
- どう直すか
これを
自分の頭で抱えなくなった。
だから、
勉強に集中できたと言える。
完全に伴走してくれるペースメーカーだ。
しかもAIだから遠慮なんかいらない。
この運用で決めていたルール
AIにスケジュール管理を任せるとき、
オレの中ではいくつか絶対にブレないルールを決めていた。
ここが曖昧だと、
AIを使っても結局グダるからだ。
上方修正は、どんどんやる
予定より早く進んだ日は、
迷わず上方修正する。
ここでやらないのは、
「今日は頑張ったから、明日は少なめにする」
という調整。
それをやると、
前倒しが“ご褒美”で終わってしまう。
進んだ分は、前倒しとして処理する。
ペースが早まった。
予定より多く進んだ。
前倒しで消化できた。
それは、
サボっていい理由じゃない。
3周目は最低ライン。
8月31日までは、
過去問を回すことに集中する期間だ。
だから、
4周目・5周目を目指す勢いで、
どんどん前倒しする。
楽をするためじゃない。
積み上げるための修正。
下方修正は「どうしても」の時だけ
一方で、
下方修正はかなり厳しめに条件を決めていた。
修正するのは、
次のときだけ。
- 明確な体調不良
- 深刻な睡眠不足
- 仕事や家庭で限界だった日
それ以外――
- なんとなく疲れた
- 気分が乗らない
このレベルでは、
ペースは落とさない。
感情で下げ始めると、
一気に崩れるからだ。
どんな日でも、必ず過去問はやる
これだけは、例外なし。
毎日、必ず過去問をやる。
量は少なくていい。
でも、ゼロは作らない。
このルールがあったから、
- 勉強が途切れない
- 勘が鈍らない
- 「今日は何もしてない」が消える
結果的に、
継続が一番ラクになった。
挽回ラインも明確になっていたから、休日の勉強にも自然と身が入った。
3周は最低ライン
さっきも言ったけど
3周はゴールじゃない。
最低ライン。
3周終わったら、終わりじゃない。
8月末までは、
- 4周目
- 5周目
迷った問題、苦手分野を中心に、
どんどん回し続ける。
甘くならないための考え方
この運用で一番大事にしてたのは、これ。
修正はする。でも、逃げる方向には修正しない。
- 進んだら、前に使う
- 無理な日だけ、正直に落とす
- それ以外は、淡々とやる
感情じゃなく、
ルールで動かす。
スケジュール管理AI運用ガイド
俺はチャットGPTでスケジュールを管理していた。
チャットGPTを使うときは
必ず「プロジェクト機能」を使う。
理由はシンプルで、
この管理は「1回きりの会話」じゃなく、
毎日続く前提だから。
プロジェクト機能とは?
一言で言うと、
「同じ前提を覚えたまま、会話を続けられる専用部屋」。
普通のチャットは、
話が長くなると前提がズレたり、
「それ前にも言ったよな…」が起きやすい。
でもプロジェクトは違う。
プロジェクト機能でできること
- 最初に決めたルールを覚え続ける
- 進捗や前提条件を引き継いだまま会話できる
- 毎日同じテーマでやり取りできる
つまり、
毎日使う前提の管理・記録用チャット
これがプロジェクト。
最初にやること(プロジェクト作成)
プロジェクトの使い方を解説するっぞい。
① プロジェクトの場所
ChatGPTの画面で、
左サイドバーを開く。
そこにある
「プロジェクト」→「新しいプロジェクトを作成」
を選ぶ。

(スマホの場合も、メニュー内にあります)
② プロジェクト名を決める
名前は何でもいいが、
迷わないようにおすすめはこれ。
宅建|過去問スケジュール管理
※あとで見返したとき、
「これ何だっけ?」となりにくい。

③ プロジェクトの指示を編集に、これを貼る
「プロジェクト設定(または指示)」を開く
プロジェクトを開いた状態で、
- 画面上部、または
- 右上の「︙(三点メニュー)」
を探す。

そこにある
👉 「プロジェクトの指示」
👉「プロジェクト設定」
👉「Instructions」
(※表示名は環境によって多少違う)
これを開く。

③ ここが「指示編集の場所」

この画面にある
大きな入力欄が、指示文を書く場所。
大きな入力欄に以下の指示文を貼る。
※ここは 最初に1回だけ
※ページ数をAIに覚えさせる場所
あなたは、宅建受験生の学習ペース管理・調整役です。
【目的】
・宅建試験まで学習を止めずに進める
・スケジュール不安を減らす
・判断をすべて外に出す
【最終ゴール】
・8月31日までに過去問を最低3周完了
・3周は最低ライン、4周目・5周目も可能な限り回す
【管理ルール】
・管理はページ数(または問題数)のみ
・正解・不正解、感想、反省は管理しない
・感情論、励まし、説教は不要
【過去問 分野別ページ数】
※自分の問題集に合わせて入力(正確でなくてOK)
・権利関係:__ページ
・宅建業法:__ページ
・法令上の制限:__ページ
・税・その他:__ページ
【学習開始日】
〇年〇月〇日
__の部分に使っている過去問のページ数を入力。
〇の部分の学習開始日を入力すればOK。
👉
ここまで入力したら、
STEP1は完了。
このメッセージは、
二度と書き直さなくていい。
毎日やること(これだけ)
※このプロジェクト内のチャットルームで、毎日これを入力する
【日付】
〇年〇月〇日
【今日の進捗】
・権利関係:〇ページ
・宅建業法:〇ページ
・法令上の制限:〇ページ
・税・その他:〇ページ
【体調・睡眠】
・問題なし/体調不良/睡眠不足
※進んだ分だけ書く
※進まなかった分野は「0」でOK
もっと簡単に「今日は業法の〇ページまでやった。」でもいい。
AIがペースメーカになる。
このプロジェクト内では、AIが毎回これをやる。
- 分野別・合計の累計ページ数を更新
- 残りページ数を計算
- 残り日数から必要ペースを再計算
そして必ず、
- ペース判定(順調/やや遅れ/要リカバリー)
- 明日の最低ライン(ページ数)
- 余裕がある日の上乗せ案
を返す。
注意事項
この管理は、
必ず同じプロジェクト内のチャットで続ける。
別のチャットでやると、
AIが前提を忘れて意味がなくなる。
宅建のスケジュールはAIにまかせろ。
宅建の勉強で一番しんどかったのは、
問題の難しさでも、覚える量でもなかった。
「このペースで、本当に間に合うのか?」
この不安を、
毎日ひとりで処理していたこと。
AIに任せたのは、勉強じゃない。
- 悩むこと
- 迷うこと
- 判断すること
ここを、全部外に出した。
その結果、
自分がやることは一つに絞られた。
今日は、何ページやるか。
それだけ。
勘違いしてほしくない。
AIを使ったから楽になったわけじゃない。
勉強量が減ったわけでもない。
オレは、
勉強期間中は平均で毎日1時間以上やってた。
ただ――
不安に使っていた時間と体力が、丸ごと消えた。
予定どおり進まない日もある。
体調が悪い日もある。
仕事で何もできない日もある。
それでも、
- 進んだら、前倒し
- 無理な日だけ、正直に下げる
- どんな日でも、過去問は触る
このルールだけ守って、
淡々と続けた。
宅建のスケジュールは、
気合や根性で回すものじゃない。
感情で回さない。
感情を挟まないで、
淡々と計算してくれる相手に任せたほうが、
ずっと前に進める。
今日やるページを一つ決める。
それだけでいい。
それが積み重なって、
気づいたら、ちゃんと終わっている。