最初に、はっきり言う。
暇な現場で優秀な人が辞めるのは、本人の問題じゃない。
100%、使わなかった側の責任だ。
「本人のやる気がなくなった」
「最近の若い奴は我慢が足りない」
――全部、逃げだ。
今日はそこを、全部ひっくり返す。
優秀な人ほど辞めていく。

思い出してほしい。
辞めていったのは、こんな人間じゃなかったか?
- 技能コンクールで金賞を何度も取っていた人
- 誰よりも現場を気にしていた仕事熱心な課長
- 器用で、どこに放り込んでも形にする若手
- 周囲が「次はこいつだろ」と思っていたリーダー候補
共通点がある。
全員、「考える人間」だった。
優秀な人材は、
「他所でも自分はやっていける。」
心の片隅で常にそう思っている。
きっかけがあれば転職。
考えてみればすごく自然なことだ。
で、残ったのは誰だ?
- 指示がないと止まる人
- 暇でも何も考えない人
- 「給料分いればいい」人
これは偶然じゃない。
必然の結果だ。
暇な時間、現場で本当に起きていたこと
現場が暇になると、決まってこうなる。
- とりあえず待機
- 掃除で時間潰し
- 雑談
- 勝手に動くと怒られる
- 改善を出すと「今じゃない」
やることはない。
でも、帰れない。
ここで重要なのは、
「暇」そのものじゃない。
暇なのに
何も任されない
何も期待されない
何も考えさせられない
この状態が続くことだ。
考える人間ほど、ここで気づく。
「俺たちいらなくねぇ?」
「帰ってよくねぇ?」が出た時点で、もう詰んでいる

仕事が薄い日。
ラインが止まり気味の日。
誰かが冗談っぽく言う。
「これ、もう帰ってよくねぇ?」
この一言、
ただの愚痴じゃない。
現場の信号だ。
・この時間、価値がない
・ここにいても意味がない
・自分は必要とされていない
そう全員が、薄々感じてる証拠。
この空気を放置した現場は、
必ずこうなる。
“優秀な人”から先に辞める。
何もしない管理職の罪
ここからが本題だ。
なぜ、暇な時に人を使わないのか。
理由はだいたい、この3つ。
- 余計なトラブルを起こしたくない
- 判断ミスで責任を負いたくない
- 評価制度が「現状維持」を正解にしている
つまり、
何もしなければ、
怒られない
減点されない
責任を取らなくていい
この判断が、
一番ラクで、一番安全なんだ。
でもな。
その“安全策”の裏で、
人材は確実に死んでいる。
退職の原因は「成長機会がない」こと
これは感情論じゃない。
LinkedInの調査では、
人が会社を辞める最大の理由は、
給料でも、忙しさでもない。
**「成長の機会がないこと」**だ。
また、Gallupの調査では、
- 任されていない
- 意見を聞かれない
- やりがいを感じない
こういう状態の人間は、
会社にいながら、心はもう辞めている
とされている。
暇な時間に
何も任さず
何も考えさせず
何も期待しない
これ、
人材破壊行為だ。
暇な時間は「評価」が一番露骨に出る時間
忙しい時は、誤魔化せる。
誰でも必死に動くからだ。
でも暇な時間は違う。
- 誰に声がかかるか
- 誰が任されるか
- 誰が放置されるか
全部、丸見え。
技能コンクールで金賞を取る人間や、
リーダー候補になる人間ほど、
この差に敏感だ。
だから決断も早い。
「ここじゃないな」って。
現場リーダーの責任でもある
この記事は、
現場リーダー向けだ。
はっきり言う。
「上が何もしないから」は、言い訳だ。
暇な時に、
- 改善テーマを振ったか?
- 若手に段取りを任せたか?
- リーダー候補に判断させたか?
やってないなら、
あんたも共犯だ。
厳しいが、現実だ。
期待は行動で示す。

期待は、言葉じゃなく「暇な時間の使い方」で示される
「期待してる」
「頼りにしてる」
正直に言う。
暇な時間に行動が伴わないなら、
これ全部“空気”だ。
必要なのは、難しい制度でも、立派なスローガンでもない。
やることは、これだけだ。
- 暇な時ほど、役割を渡す
- 暇な時ほど、考えさせる
- 暇な時ほど、任せて失敗させる
完璧じゃなくていい。
むしろ――失敗しろ。
失敗しないってことは、
何も任されていない証拠だからだ。
人が残るか辞めるかを分けるのは、
この一瞬の感覚だ。
「新しい事に挑戦できる。」
この感覚を持てた人間だけが、
現場に踏みとどまる。
改善策はシンプルでいい。暇な時に“やらせろ”
「じゃあ、具体的に何やらせるんだ?」
その答えも、もう出てる。
暇な時間にやるべきことは、この2つだけだ
- 改善活動をどんどん回す
- ムダ出し
- 手順見直し
- レイアウト検討
- 小さく試して、小さく直す
- 多能工の習熟をバンバン上げる
- できる作業を1つ増やす
- 教える側も学ばせる
- 属人化を崩す
ここで重要なのは、
「成果」より「関与」。
完璧な改善なんていらない。
100点の多能工育成もいらない。
暇な時間に
- 考えさせたか
- 任せたか
- 責任を持たせたか
それだけだ。
最後に、現場リーダーのあんたに置いていく。
今日、暇だった時間。
あんたは誰に
何の役割を渡した?
答えが出ないなら、
その現場はまだ
人を“期待”してない。
言葉じゃなく、
暇な時間の使い方で示せ。
それだけも人材は現場に残る。
結論
もう一度、結論だ。
忙しい現場が人を潰すんじゃない。
暇な時間を放置する現場が、人を殺す。
「帰ってよくねぇ?」
この言葉が出た時点で、
現場はもう赤信号だ。
技能コンクール金賞も、
リーダー候補も、
何も言わずに去っていく。
最後に、逃げ場のない質問を置く。
今日、暇だった時間。
あんたは誰を
“必要な人材”として扱った?
答えられないなら、
次に辞めるのは
また優秀な人間だ。
これは予言じゃない。
もう何度も起きてきた現実だ。