いい奴なんて工場にはいない。そう思ったら、少し楽になった

工場の立ち回り。韓非子に聞く

マサル

半導体工場で派遣社員として働き始め、正社員登用後は最年少で課内最優秀社員に選出。 その後、早期退職を選択し、 農業スタートアップや期間工など、複数の働き方を経験。 この時にお金の本当の大切さに気づき、本気でお金と向き合う。 現在は自動車部品メーカー勤務。 工場勤務と両立しながら宅建試験に合格。 副業:動画編集、ブログ運営。 主な投資:不動産投資、株式インデックス投資。 2児のパパ

正直に言う。

工場に“いい奴”なんて、ほとんどいない。

そう思って働いたほうが、実は楽だ。

「いやいや、そんな悲しいこと言うなよ」って思うかもしれない。

でもな。

ミスは人のせい。
「そんな指示してない」は日常。
逃げ切れたら勝ち、捕まったら運が悪い。

そんな空気の中で、

「みんな基本いい人のはずだ」

って思ってたら、心が先に折れる。

オレもそうだった。

何回も押し付けられて、
何回も「言ってない」と言われて、
そのたびに腹が立った。

でもあるとき気づいた。

もしかして――

あいつらが特別ひどいんじゃない。
人間って、そもそもそういう生き物なんじゃないか?

そう考えたら、少しだけ楽になった。

今日はその話をする。

きれいごとじゃなく、
現場で消耗しないための話だ。

なんでこんな奴ばっかなんだ?

工場の現場に良い奴なんていない

正直に言う。

工場で働いてると、こう思わないか?

「なんでミスはいつも人のせいになるんだよ」

オレもずっと思ってた。


ミスは、基本“誰かのせい”

現場あるあるだ。

トラブルが起きる。
不良が出る。
納期が遅れる。

その瞬間に始まるのが、

犯人探し。

「誰がやった?」
「どこの工程だ?」
「聞いてないぞ」

でもな、
ほとんどの場合こうなる。

自分の非は認めない。

「俺はちゃんとやった」
「前工程が悪い」
「そんな指示は受けてない」

逃げ切れたらセーフ。
捕まったら運が悪い。

これ、冗談じゃなく“常識”になってないか?


「そんな指示してない」は挨拶みたいなもん

一番キツいのはここだ。

上司に言われた通りにやった。
でも結果が悪かった。

そのとき返ってくる言葉。

「そんな指示してないぞ」

いやいや、言ったよな?
昨日、ここで。

でも証拠がない。

するとどうなるか。

“言った言わない”になる。

そして大体、
立場が弱いほうが負ける。

オレも何回かやられた。

そのとき思った。

「いい人なんて、いないんじゃないか?」


逃げ切ったら勝ち、捕まったら負け

作業者の間で言われてる言葉がある。

「逃げれなかったら運が悪い」

これ、怖くないか?

でもこれが現実だ。

真面目にやってる人ほど、
説明して、謝って、責任を取る。

口がうまい人ほど、
知らん顔して次の工程に流す。

すると何が起きる?

真面目な人が疲れる。

「なんで俺ばっかり損するんだよ」

ってなる。

わかるよ。
オレもそうだった。

韓非子は、もっと冷めていた

韓非子について

性悪説って、そんな難しい話じゃない

韓非って知ってるか?

中国の戦国時代の思想家だ。

ちょっと難しそうだよな。

でも言ってることはシンプルだ。

「人は基本、自分が得するほうに動く」

これだけ。

別に「人は悪魔だ」とか言ってるわけじゃない。

ただ、

  • 自分が損するならやらない
  • 自分が怒られるなら逃げる
  • 自分が助かるなら黙る

それが“普通”だって言ってる。

冷たいけど、リアルだ。


なんでルールが必要なのか?

韓非はこう考えた。

人の善意に期待するな。
仕組みで回せ。

だって、人はブレるから。

上司だって同じだ。

自分の評価が下がりそうなら、
「そんな指示してない」と言いたくもなる。

作業者だって同じだ。

怒られるくらいなら、
「俺はやってない」と言いたくなる。

これ、
悪人だからじゃない。

自分を守ってるだけ。

そう考えたらどうだ?

ちょっとだけ、
怒りの矛先が変わらないか?


キングダムで韓非子を見て思ったこと

キングダムを観たことあるなら、
韓非のキャラ、覚えてるか?

あいつ、めちゃくちゃ冷めてる。

「人は信用できない」って顔してる。

最初はこう思った。

「うわ、嫌な奴だな」

でもな。

現場を思い出したとき、
ふと思った。

「あれ?こっちのほうが現実的じゃね?」

善人を前提にするから、
裏切られたときダメージがでかい。

でも最初から

「人は自分を守る」

って思ってたらどうだ?

ダメージは半分になる。


聖人君子は、そんなに転がってない

オレは途中でこう割り切った。

「聖人君子みたいな人間は、そこらじゅうにいない」

いたらラッキー。

いなかったら普通。

それだけだ。

これ、
冷たいように見えるけどな。

実は、
めちゃくちゃ心が楽になる。

「なんであいつはああなんだ!」が

「まあ、人間だしな」

に変わる。

怒りが、
ちょっとだけ下がる。

でもな。

ここで終わると、

「じゃあどうすればいいの?」

ってなるよな。

次はここだ。

いい奴なんていない前提で、どう働くか。

感情じゃなく、
“処世術”の話をする。

いくぞ。

オレが実際にやっていること

偉そうなこと言ってるけどな。

オレも最初から割り切れてたわけじゃない。

何回も押し付けられて、
何回も「そんな指示してない」と言われて、

それで考えた。

どうすれば、消耗しないか。


① 自分しかわからない“証拠”を残す

まずやったのはこれ。

自分の仕事に痕跡を残す。

・自分しかわからない小さなマーク
・自分しかしない工程のやり方
・わかる人が見ればわかるクセ

大げさな話じゃない。

ほんの少しのサインだ。

「誰がやったかわからない」
をなくす。

これだけで、
押し付けられる確率が減る。

ポイントはな。

バレないことじゃない。

「自分は逃げない」という覚悟を、
自分の中に持つこと。

証拠を残すと、
逆に堂々とできる。


② 指示は必ず“繰り返す”

信用できない上司ほど、
口が軽い。

だからやることはシンプル。

「確認ですけど、○○ってことですよね?」

その場で繰り返す。

みんなの前で言う。

これだけで、
逃げにくくなる。

ケンカじゃない。

念押し。

淡々と。

これ、かなり効く。


③ 最悪、近づかない

これも大事。

性悪説を知ってから思った。

「無理な人は無理」

聖人君子じゃない。
だからこっちも無理しない。

・必要以上に関わらない
・雑談を広げない
・期待しない

距離も仕組みのひとつだ。


性悪説は“冷たい武器”じゃない

韓非は、人を信じなかった。

でもな、
人を嫌ってたわけじゃない。

「人は自分を守る」

それを前提にしただけ。

オレも同じだ。

いい奴なんていない。

でも、
悪魔もいない。

みんな、自分がかわいいだけ。

そう思えたら、

怒りが減る。
期待が減る。
消耗が減る。

そのぶん、
自分の仕事に集中できる。


理想の職場は、なかなか来ない。

でもな。

考え方は、
今日から変えられる。

まずは一つ。

自分の仕事に、
小さな証拠を残してみる。

それだけで、
少し楽になる。

しんどいけどさ。

現場で生きるなら、
きれいごとより、
使える考え方を持っといたほうがいい。

もっと深く知りたいなら

性悪説って聞くと、
ちょっと冷たく感じるかもしれない。

でもちゃんと読むとわかる。

「人を疑え」じゃない。
**「人間を理解しろ」**って話だ。

オレが読んだのはこれ。


■ 『「韓非子」を見よ!』

https://m.media-amazon.com/images/I/61OlAgOjLoL._AC_UF1000%2C1000_QL80_.jpg

『韓非子』を見よ!

いきなり原典はキツい。

でもこれは読みやすい。

難しい漢文じゃなく、
「だから現場でこうなるんだよ」
って腹落ちする。

オレはこれ読んで、

「ああ、あいつらが特別おかしいわけじゃないんだな」

って思えた。

それだけで、
ちょっと楽になった。


■ キングダムで韓非子が出てくる巻

https://dosbg3xlm0x1t.cloudfront.net/images/items/08X10000000032383900/1200/08X10000000032383900.jpg
https://livedoor.blogimg.jp/makorin8823/imgs/b/5/b5d391e0.jpg

キングダム

漫画のほうが入りやすいなら、
まずはこっち。

あの冷めた目線。

「人は信用しすぎるな」

でも、
ちゃんと理屈がある。

難しい思想より、
まずは物語からでもいい。


きれいごとじゃ、現場は回らない。

でもな。

現実を知ると、
無駄に怒らなくて済む。

しんどいけどさ。

一回、覗いてみるか。

戦国時代のほうが、
今の工場より正直かもしれないぞ。

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半導体工場で派遣社員として働き始め、正社員登用後は最年少で課内最優秀社員に選出。 その後、早期退職を選択し、 農業スタートアップや期間工など、複数の働き方を経験。 この時にお金の本当の大切さに気づき、本気でお金と向き合う。 現在は自動車部品メーカー勤務。 工場勤務と両立しながら宅建試験に合格。 副業:動画編集、ブログ運営。 主な投資:不動産投資、株式インデックス投資。 2児のパパ