逃げ場のない怒りの唯一の処方箋

逃げ場のない怒りには距離とる

マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。

「このままやと、オレ…いつかほんまにやってしまうかもしれん」
職場で、家族で、人間関係で。
そんなふうに思ったこと、ないか?

腹の底でふつふつと湧いてくる怒り。
最初は我慢できる。でも、毎日それが積もっていったら…
ある日、理性が一瞬で吹っ飛ぶ瞬間がくる。


オレはこれまで、怒りで爆発しそうになった場面が何度もあった。
けど、あるとき気づいたんや。

**「怒りと向き合うんやなくて、“距離をとる”しかない場面がある」**って。


この記事では、オレの体験をベースに
「怒りに飲まれる前に、どう距離をとるか」を一緒に考えたい。
そして、こうも伝えたい。

怒りにとらわれた結果、人生を壊した人も実際におる。
だからこそ、距離をとることは“弱さ”やなくて“命綱”や。


今、怒りで心が煮えたぎってるあなたへ。
まずは、この話を読んでくれ。

怒りが抑えられないとき
どうしたらいい?


わかるよ、オレも何度もあった。
最初はちょっとした違和感やねん。「なんやこいつ…」ぐらいの。
でも、それが積もってくる。バカにされてるような態度、言い返せない空気、誰にも理解されへん孤独感。
そのうち、心の中で火がつく。「オレ、もう限界や…」って。

たぶん、この記事を読んでるってことは、
今の自分にも、そういう“怒りの火種”があるんちゃうか?


たとえば、現場で年下のやつがタメ口で偉そうに話してくる。
「なんやその言い方」って思っても、言い返すと面倒やから黙る。
でも内心はずっと燃えてる。「舐められてんのか、オレ…」って。

あるいは家族。親でもパートナーでも、
近すぎる存在やからこそ余計にムカつくことってあるやん?
「なんでオレばっか我慢せなあかんねん」って。


怒りって、一瞬でブチッとくるもんやと思われがちやけど、
ほんまはちゃう。ゆっくり、じわじわ積もって爆発する。

そして怖いのは、爆発したとき、何をするか自分でもわからんってことや。


「怒ったって何も変わらん」「我慢せなアカン」って、
みんな自分に言い聞かせて耐えてる。
でもな、それで壊れてしまった人、オレ何人も見てきた。

だからこそ言いたい。

「怒り」に火がつく前に、“距離”をとる判断ができるかどうかが分かれ道や。


このあとは、オレ自身がどんな怒りをどう処理してきたか、
“実体験5つ”を語るで。


オレが怒りの限界で
“距離をとった”5つの実話

怒りを我慢する男性

怒りってのは、理屈やない。
いったんスイッチ入ったら止まらんし、後から思い出してもまた腹が立つ。
けど、オレがなんとか踏みとどまれたのは、「一歩引いた」からや。

ここでは、オレが実際に体験した「怒り→距離をとる」場面を5つ紹介する。
もし、今のあんたに似たような状況があるなら、どれか一つでもヒントになるかもしれん。


トラブル寸前。舐めた年下の態度

あのときはほんま、毎日がストレスやった。
年下の同僚がタメ口で接してくる。しかもナメた態度で、注意も効かん。
イライラして、上司にも相談したけど、すぐには動いてくれへん。

最終的に、オレは自分から部署異動を頼んだ。
情けない気もした。でも異動して物理的に距離を取ったら、驚くほど気持ちが落ち着いた。
あのまま同じ空間にいたら、どっかでキレてたかもしれん。


年下教育係の横暴に我慢の限界

期間工で働いてたとき、オレの教育係が20歳近く年下の若いヤツやった。
年下でも、しっかりした人ならええねん。でも、そいつは違った。
命令口調でガンガンくるわ、間違ってても謝らんわ、
とにかく「こいつ、オレを人として見てへんやろ」って態度。

毎日、心の中が煮えくり返ってた。
オレ、ある日ほんまにゴミ箱殴ろうとして、拳が震えたのを覚えてる。

でもある日、急に「今日で教育終わりです」って言われた。
なんや、あっさり終わった。その瞬間、正直ホッとした。

「あのまま続いてたら、オレ、どっかで爆発してたかもしれん」
って今でも思う。

あれは運がよかった。「自分から離れる」判断すらできんくらい追い詰められてたと思う。


イライラがやまない親との同居

家族やからこそ、話が通じないときの怒りって深い。
実家で親と同居してたとき、ストレスが限界超えてて、
毎日がピリピリ。顔見るだけでイライラする日もあった。

このままやと絶対ぶつかる、手ぇ出してまう──
そう思って、金もないのに期間工に応募して、寮に逃げた。

今思えば、あの判断がなかったら、もっと取り返しのつかないことになってたと思う。


恩ある先輩の理不尽な要求

昔、恩義のある先輩がいた。世話にもなったし、断りづらかった。
でもその先輩、どんどん無理な頼みをしてくるようになってな。
「断ったら悪い」「返さなアカン」って思って、断れへんかった。

やばい。怒りでどうにかなりそうだ。と思っていたあるとき気づいた。
これは“恩にガチガチに縛られてる”って、
恩があるからと言って、人の時間を理不尽に奪っていいわけじゃない。
オレは勇気出して、はっきり断って、連絡も絶った。
しんどかったけど、距離を切ったら心が軽くなった。


夫婦喧嘩で感情が爆発寸前

車の中で冷静さを取り戻そうとする男性

夫婦ってさ、怒りの引き金が一瞬なんよ。
言い方、タイミング、空気。ちょっとしたことでスイッチ入る。

その日も口論になって、「オレもう無理や」ってなった。
でも、**車に飛び乗って漫画喫茶に行った。**ホテルに泊まったこともある。
とにかく「同じ空間にいたら危ない」と思ったから、一人になった。

結果として、冷静になれたし、傷つけ合う前に落ち着けた。


どのエピソードにも共通してるのは、
怒りをぶつける前に“物理的に離れた”こと。
感情のままぶつかってたら、今こうして語ることもできてへんかったと思う。


次は「あのままキレてたら、人生終わってたかもしれん」。
怒りが“事件”に変わったリアルな話を紹介するで。

怒りに支配された人間の末路。事件になった現実


正直な話、オレもあのとき、少しでも状況が違ってたら――
何かを投げてたかもしれん。
怒鳴ってたかもしれん。
いや、もっと取り返しのつかんことになってたかもしれん。

でもオレは、ギリギリのところで“離れた”。
逆に、離れずにブチ切れてしまった人たちの現実を、ここで話させてほしい。


職場の叱責が傷害事件へ発展

ある工場での話や。
後輩の若い社員が、毎日のように先輩からキツく叱られてた。
最初は我慢してた。でも、ある日勤務後に口論になって──

包丁で刺してしまった。

先輩は全治6週間の重傷。後輩は逮捕。
ニュースにもなった。
でもな、これ、そんな特別な話ちゃうと思う。

「怒りが一線を越えた瞬間」って、ほんの一瞬やねん。
それが人生を一発で壊す。


44歳の息子が母親を刺殺

親子関係が崩壊している様子

つい最近や。2025年5月、栃木県足利市の住宅で、44歳の息子が72歳の母親を背中から刺して殺害する事件があった。

報道によれば、息子は容疑を認めていて、捜査では**「親子間の関係性の悪化」**が背景にあるとも言われてる。

こういうニュースを聞いて、オレは他人事に思えへんかった。
「こんな歳になっても、家族との関係に追い詰められることってあるんや」って。


怒りは“近い関係”こそ危ない

上司でも、同僚でも、家族でも。
毎日顔を合わせる相手、逃げ場のない関係ほど、怒りは積もる。
冷静になろうとしても、その場にい続ける限り、火は消えへん。

だからこそ、

「怒りが燃えあがる前に、“距離をとる”判断ができるかどうか」が、運命を分ける。


こういう話をすると、「そんなの極端すぎるやろ」って思うかもしれん。
でもな、あんたの中にある怒りも、“その手前”にあるかもしれへんのや。


オレは思う。
怒りって、ほんまに怖い。
だって、どんだけ優しい人でも、限界を超えたら何をするかわからん。
「人間らしさ」が吹っ飛ぶ。それが怒りや。

だからこそ、

爆発する前に距離をとることは、“逃げ”やなくて“命綱”や。


次のパートでは、「そもそも距離をとるってどういう意味なんか?」を掘り下げていくで。


怒りで人生を壊さないためには距離をとるしかない。


「なんやねん、結局“逃げろ”ってことかよ」
そう思った人もおるかもしれん。

でもオレが言いたいのは、
ただ逃げるんやない。「自分を守るための技」として“距離をとる”んや。


怒りって、沸騰する鍋みたいなもんやと思うねん。
火を止めへんかったら、いずれ吹きこぼれる。
ならどうする?
まずは火から離すしかないやろ。

人との関係も一緒や。
相手が変わらん以上、こっちが「近づきすぎない工夫」をせなあかん。


オレは「距離をとる」って言葉を、
こんなふうに使ってる。

  • 一緒にいる時間を減らす
  • 会話を最小限にする
  • 物理的に場所を変える(席、部署、住まい)
  • 連絡手段を減らす or 切る

別に縁を切れって言ってるんやない。
火が強すぎるときは、一旦コンロから鍋を離す」って話や。


我慢が一番危険!

現場で働いてると、よく聞くやん?

  • 「我慢が美徳」
  • 「根性で乗り越えろ」
  • 「男は引くな」

そういう“昭和の価値観”みたいなん、まだ根強くある。
でもな、それで爆発してしまったら意味がない。

根性で怒りが消えるなら、もうとっくに誰も苦しんでへんわ。


危ない!恩に縛られるな!

オレが先輩との関係で学んだのがこれや。

返報性の法則=「受けた恩は返さなきゃ」って思ってしまう心理。

恩義があるからって、何をされても我慢してしまう。
でもそれって、相手にコントロールされてるってことやねん。

怒りが溜まる前に気づいて、
「この関係は今のオレを壊してるな」って判断して、
心理的にも“距離をとる”ことが大事や。


怒りをコントロールするってのは、
拳を握りしめて我慢することやない。
一度、物理的にも心理的にも“離れる技”を持つことや。

それができれば、
感情に支配されずに、冷静に判断できる余白ができる。


次は、その「具体的にどう距離をとるか?」って話。
あなたの現場でも使えるような一歩目を提案するで。


怒りを感じたらまず離れろ


「距離をとる」って聞くと、なんか大げさに聞こえるかもしれん。
転職とか、引っ越しとか、縁を切るとか──
でも、そんな大きな話ばっかりやないねん。

一番大事なんは、「まずその場から一歩離れる」ってことや。


たとえば、こんなやり方がある。

  • 口論になりそうなときは、「ちょっとトイレ行ってくるわ」と言って席を外す
  • イラッとしたら、スマホ持って外の空気を吸いにいく
  • 家の中でも、別の部屋に移る
  • 休憩時間は、誰ともしゃべらず車で一人になる
  • LINEがウザくなってきたら、通知を切って距離をとる

要は、「その場にい続けるから怒りが燃える」ってこと。
離れれば、火は自然と弱まる。
怒りは、酸素(=相手との接触)がないと燃えへんからな。


オレ自身、こういう“小さな避難”を何度もやってきた。

夫婦喧嘩で爆発しそうなときは、車で漫画喫茶に逃げた。
職場でムカついた日は、昼休みにとにかく人と関わらんようにした。
「話すとキレる」ってわかってるときは、あえて黙るってことも多かった。


爆発したら完全に負け。

相手を言い負かしたら勝ち、じゃない。
怒りを飲み込めたら勝ち、でもない。

「離れることで、自分と相手の人生を壊さずに済んだ」なら、それが一番の勝ちや。

そのためには、距離をとることを「日常の技」にしていく。
いきなりデカいことせんでもええ。
まずは「その場を離れる練習」から始めてみてや。


まとめ:
怒りから人生を守る。


怒りは、誰にでもある。
でもそれに飲まれたとき、人は「自分も相手も壊す」ことがある。

オレがこの記事で伝えたかったのは──

怒りを感じたときは、“距離をとる”という選択肢を真剣に持ってほしいってこと。


「我慢しろ」でもない。
「ぶつかれ」でもない。
「うまくやれ」なんて、きれいごとも言わへん。

オレが現場で見てきたのは、
みんなギリギリで感情を抑えながら、必死にやってるって現実や。

だからこそ、「離れる技」を持っててほしい。
それだけで、自分を守れることがある。
それだけで、誰かを傷つけずに済む場面がある。


最後に一つ、言わせてほしい。

“距離をとる準備”だけは、しててもええんやで。

それは「逃げ」やない。
それは、怒りに振り回されず生きるための、大事な道具や。

  • この記事を書いた人

マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。