「無学」でリーダーになる勘違い管理職の人災。

マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。

お前の現場がぐちゃぐちゃなのは、部下のせいでも会社のせいでもない。学ばないお前のせいだ。

今日の申し送り

学ばない管理職に未来はない。カオスな現場を生んでいるのは「現場のプロ(笑)」であるお前自身だ。


それ、本当に“経験”か?ただの“慣れ”じゃねぇの?

「俺は現場を20年見てきた。経験はある」
そんな顔して、どっしり構えてる管理職、あちこちの工場にごろごろいる。

でも聞く。

「お前は学んでいるのか?」

経験を積んできたっていうが、それって単に「同じやり方を繰り返してるだけ」じゃないのか?
それ、経験というより「惰性」だよ。

現場が毎日混乱してる。人が定着しない。トラブルが繰り返される。
その原因、“現場の叩き上げ管理職”であるお前が、マネジメントを学んでこなかったことじゃないか?

「若いやつが根性ない」?
違う。お前のやり方が古いし、何より何も変えてないことに問題があるんだ。

今この記事を読んで「うるせぇな」と思ったなら、なおさら読め。
これはお前にぶつけてるメッセージだ。

管理職なのに学ばない。だから現場は崩れる。

工場の現場は“現場力”が命。
それは間違いない。だけど、現場力ってのは、「ただの気合と根性」じゃねぇ。
時代とともに進化するもんなんだよ。

だけど、日本の製造業には「学ばない管理職」があまりにも多い。
そして、現場のカオスはそこから始まっている。

現場を混乱させる“昭和式リーダー”

  • 「俺の背中を見て学べ」
  • 「若いヤツは黙って言われたことだけやればいい」
  • 「変える必要なんかない。昔からこのやり方でうまくいってた」

そんなやり方でうまくいってると思ってるなら、それは**「周りが気を使って黙ってるだけ」**だ。
お前がめんどくさいから、誰も意見を言わないだけ。

部下は気を使ってる。お前の顔色を見てる。
でもそれは尊敬でも信頼でもない。ただの恐怖と諦めだ。


「学ぶ管理職」と「学ばない管理職」──現場の差は一目瞭然

学ぶ管理職は、現場に耳を傾ける。
改善案を出す若手を潰さない。数字を読み、工程を見直し、データから課題を掘り出す。

学ばない管理職は、口癖がこうだ。

  • 「今まで通りでいい」
  • 「そんな新しいことやってるヒマはない」
  • 「俺の時代はもっと大変だった」

じゃあ聞く。
お前のやり方で、現場は良くなってるのか?


何も知らないで、なぜそんなに自信満々なんだ?

  • マネジメントの基本も知らない
  • PDCAもわかってない
  • コミュニケーション研修も受けたことがない
  • Excelの関数すら怪しい

そんな状態で、なぜ“俺は現場をわかってる”って顔ができる?
勘と経験だけで現場を動かせる時代はもう終わってる。

お前の背中を見ても、誰も未来を描けない。
むしろ「こんなふうにはなりたくない」と思われてるぞ。


学ばない管理職の末路はもう数字に出てる

はい、ここで事実を突きつける。

日本の管理職、学習意欲が最下位クラス

リクルートワークス研究所の「働く人の学び調査」では、日本の管理職の学習時間は先進国で最低レベル
1週間あたりの学習時間はたったの6分
アメリカの管理職は週に5時間以上、イギリスでも約3時間学んでるのに、日本だけが異常に低い。

「忙しくて学ぶ時間がない」と言うが、スマホ見てる時間、YouTubeで釣り動画見てる時間、全部合わせたら余裕で超えるだろ。


製造業の生産性もガタ落ち

日本の製造業の労働生産性はOECD平均より約2〜3割低い
その原因のひとつが、旧態依然としたマネジメントスタイル

学ばないことで、**「現場が回らない」「人が育たない」「離職が止まらない」**という負のスパイラルが加速している。
つまり、学ばないことは「現場の未来を潰してる」ってことだ。


「井の中の蛙」では通用しない時代だ

海外の製造業では、AI活用によるライン最適化、リアルタイムのデータ共有、チーム型マネジメントが進んでいる。
でも日本はどうだ?

指示は口頭、情報は紙、マネジメントは勘と根性。

この差に気づかず、「うちはうち、よそはよそ」でふんぞり返ってたら、
気づいたときには会社ごと沈んでるぞ。

【中編】では、なぜ日本の管理職は「学ばなくなったのか」?
その背景にある、教育制度・企業文化・世代間ギャップをぶった斬ります。

なぜ学ばない?日本の製造業管理職が“無学”を続ける深いワケ

学ばないのは怠慢じゃない。“学べない構造”にどっぷり浸かってるだけだ

前編では「学ばない管理職が現場をカオスにしてる」という話をした。
でもここでハッキリさせときたい。

お前らが“意図的に怠けてる”わけじゃないのはわかってる。
実際は、日本の製造業全体が「学ばないことを当たり前にしてきた」構造にどっぷり浸かってるんだ。

要は、“学ばないように育てられた”管理職たちだ。
その流れを断ち切らない限り、現場のカオスはずっと続く。


「現場で覚えろ」文化が“考える力”を奪う

製造業の現場では昔から「見て覚えろ」「やって覚えろ」が常識だった。
それはある意味、職人文化として成立してきたし、日本の品質を支えてきた。

でもそれはあくまで**「技能」の話**


管理職には技能以上に「仕組み」「組織運営」「人間理解」が求められる。
なのに、それすら**“現場で勝手に身につけろ”という風潮**がいまだに残ってる。

◆問題はこれ:
「教えられない」「学ぶ機会がない」「自分で探す文化もない」
→ つまり**“育て方が壊れてる”**のだ。

高校新卒叩き上げ文化が「思考停止のキャリア」を生む

多くの現場管理職は、高校卒業後に現場に入り、そのまま昇進してきた。
それ自体は立派なことだ。努力してきたことも事実だろう。

だが問題は、昇進とともに「教育」や「マネジメント」を体系的に学ぶ機会が一切ないこと。
その結果どうなるか?

■気合と根性のリーダーが出来上がる
■指示は声の大きさで通す
■現場は「軍隊」、リーダーは「指揮官」気取り
■改善は「経験ベース」、数値的裏付けなし

こうして、“考えない管理職”が量産されていく。


「部下に教わるのは恥」というクソみたいなプライド

年功序列文化の強い製造業では、「上司=正しい」「部下=従うもの」という価値観が根強い。
だから、「部下から学ぶ」「後輩から吸収する」ことを恥と感じる風潮がある。

でも、ちょっと考えてみろ。

スマホもパソコンもSNSも、若い世代のほうがよっぽど詳しい。
技術革新のスピードが速い今、若い人間から吸収しない管理職は即“化石”になる。

■昔は“教えること”が管理職の役目だった
■今は“学び続けること”が管理職の責任なんだよ

それに気づかずに、「俺のやり方が正しい」とふんぞり返ってるのは、ただの無知でしかない。


企業の人材育成に対する投資が異常に少ない

ここはマジで深刻な問題。
経済産業省の「企業の人材投資に関する調査」によると、日本企業の人材育成費は先進国で最低レベル

🇺🇸アメリカ:一人あたり年間 約15万円
🇩🇪ドイツ:一人あたり年間 約12万円
🇯🇵日本:一人あたり年間 約3万円(うち座学研修がほとんど)

しかも、そのわずかな研修すら「とりあえずやっとけ」「チェックシート埋めとけ」レベルの内容。
実務に活かせるような研修やコーチングなんて、存在すらしてない工場がザラ。

つまり、企業そのものが「管理職に学ばせようとしてない」。
学ぶ文化がない。
学ぶことを評価しない。
そりゃ、誰も学ばないわけだ。

「学ばなくても何とかなってきた」という過去の成功体験

これが一番タチ悪い。

かつての日本の製造業は、「黙って働けば上手くいく時代」だった。
高度経済成長期、リーマン前後の輸出依存絶頂期。
その時代に入社して管理職になった人間ほど、**「変えずにうまくいった記憶」**に縛られている。

でも、時代は完全に変わった。

■労働人口は減少
■技術は急速に進化
■若手は“選ばれる会社”しか行かない
■一生働く前提が崩れた
■“考える現場”が求められている

それに対応できなきゃ、もう生き残れない。
「昔はそれで良かった」は、今では完全に“通用しない理由”なんだ。


じゃあどうする?──今さらでも“学ぶ”しか道はない

結論、こうだ。

◆学ばない管理職は、現場を潰す。
◆学ぶ管理職は、現場を進化させる。

もう、「知らなかった」「学べなかった」は言い訳にならない。
今はネットでも動画でもセミナーでも、無料で学べるコンテンツが山ほどある。

お前が本当に現場をよくしたいと思ってるなら、“学ぶこと”から逃げるな。

いよいよ解決編!
「じゃあどうやって学ぶ?」「どうやって現場を変える?」を、具体的なメソッドと成功事例付きで叩き込む

ふんぞり返るな馬鹿が。学ぶ管理職だけが現場を救う

日本人の中年男性の工場長が腕を組んでオフィスチェアに座り、傲慢で無関心な様子です。彼の後ろには、若い日本人の工場労働者のグループがいて、イライラして落胆している様子です。舞台は典型的な日本の工場のオフィスです。テキストはありません。

上司に気に入られただけの“ポンコツ管理職”は、現場の癌だ。評価も、昇進も、“学び”と“現場力”に紐づけろ。それが本当のリーダー育成だ。

まず最悪の真実──「感情人事」が現場を腐らせている

多くの現場で見かけるこの構図:

  • 現場の若手がめちゃくちゃ努力して改善提案出してるのに…
  • 声が大きいだけの“ヨイショ系”がリーダーになってる

なぜか?

人事評価が感情に支配されてるからだ。

上司に気に入られる人間が、出世する。
イエスマンがリーダーになり、本物の現場力を持った人間は潰される。

これ、完全に組織として詰んでる。

評価基準が「ゴマすり力」って、笑えるくらい終わってる

  • 言われたことだけをミスなくこなす
  • 上司の顔色をうまく読む
  • 飲み会で盛り上げる
  • 気の利いたことを言う


→ こういう人間がリーダーになる一方で、

  • 部下に寄り添って現場の声を吸い上げる
  • 自分で考えて動ける
  • 問題提起ができる


→ こういう人間が「面倒くさい奴」として敬遠される。

おい、どっちが本当のリーダーだよ。


現場を救う“学ぶ管理職”になるための「心軽メソッド」

ではどうするか。
ここで提案するのが、マサル流**「心軽(しんけい)メソッド」**。
これは、現場を背負う管理職が「学び直し」を通して、自分も部下もストレスなく働ける空間をつくる方法だ。

「知らない」を恥じるな。まずは自分の無知を認めろ

一番最初に必要なのは、
「自分はまだまだ未熟だ」と素直に認めること。

  • 「データの読み方がわからない」
  • 「部下との対話が苦手」
  • 「改善提案の作り方がわからない」

それでいい。
恥ずかしいことじゃない。恥ずかしいのは、知らないまま“知ってるフリ”を続けること。


「学びの習慣化」──1日15分、情報を浴びるクセをつけろ

  • 製造業向けのYouTube(例えば「カイゼンベース」)
  • ビジネス書1日1章だけ読む
  • LinkedInで他社の事例をチェックする

1日15分でいい。脳に“外の世界”を入れるクセをつける。
現場の世界は狭い。工場の中で完結してる。でも学びは外からしか入ってこない


“人に学ぶ”ことを当たり前にせよ

  • 若手に「どう思う?」と意見を聞く
  • 他部署のやり方を見に行く
  • 外部セミナーで他社の管理職と話す

「教えてもらう姿勢」は、今や最大のリーダーシップだ。
「部下から学ぶ姿」を見せることで、部下も成長しやすくなる。


評価制度に“学び”と“リーダーシップ”を組み込め

これは組織全体への提言。

  • 評価基準に「改善提案数」「チームの離職率」「学習時間」を入れる
  • イエスマンではなく、“現場から信頼されている人”を昇進させる

上司の顔色じゃなく、事実ベース・実力ベースの評価制度を作らないと、
ポンコツ管理職が増殖して、現場が死ぬ。


■実践例──リーダー育成に成功した企業「DMG森精機」

じゃあ、実際にそれをやってうまくいってる企業はあるのか?
あるぞ。

DMG森精機株式会社(精密機械製造)
▪️ 導入したのは「技術・人間力の両面からのマネージャー育成制度」
▪️ 管理職に定期的な社外セミナー+1on1フィードバックを義務化
▪️ 若手の意見を拾う“逆メンタリング”制度を導入

➤ 結果:
・現場からの改善提案件数が約1.8倍に増加
・離職率が3年で15%→7%に減少
・若手社員の「上司への信頼度」調査で前年比130%の改善

この企業のように、学ぶ土壌と、正しい評価軸を整えるだけで、現場は劇的に変わる。


■まとめ──現場は、お前の“ふんぞり返った背中”じゃなく、“学ぶ姿勢”を見ている

もう一度言う。
管理職の仕事は、偉そうにふんぞり返ることじゃない。

  • 学び、成長し続けること
  • 部下を伸ばす環境を整えること
  • 組織を前に進める“火種”になること

もしお前が、「まだこのままでも大丈夫」と思ってるなら、
周りはもう、お前にうんざりしてるぞ。

時代は進んでる。現場も変わってる。
気づけ。動け。学べ。変われ。

それが本当の管理職だ。
じゃないと、お前が潰すのは“現場”だけじゃない。未来だ。

  • この記事を書いた人

マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。