モヤモヤしてる40代に伝えたい。工場勤務のオレが宅建に踏み出した理由。

半年間、本気で宅建に向き合った話

マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。

工場勤務のオレが、40代で宅建を取ろうと思ったのは──
「このままでいいのか?」というモヤモヤに、決着をつけたかったからだ。
何年も同じ現場、同じ作業。
それが悪いとは思わないけど、どこかでずっと「このままじゃマズいかも」って感じてた。

40代にもなれば、“いざという時の準備”くらいしておくべきだと思う。
転職する気が今すぐなくても、選べる状態にはしておきたい。
何かあってから焦るんじゃなくて、「いつでも動ける自分」でいたいんだ。

オレは今、車の部品メーカーで働きながら、家事も育児もこなしつつ、
スキマ時間を全部つぎ込んで宅建の勉強をしてる。

きっかけは、賃貸併用住宅を建てたときに出会った、不動産会社の社長のひと言。
「オーナーなら宅建、持ってて損はないよ」
──その一言で、モヤモヤしてた時間が少しずつ動き出した。

「モヤモヤして過ごすくらいなら、それ資格に変えよう
そこから俺の挑戦は始まった。

「このままでいいのか?」
工場勤務の将来に感じた不安

工場作業着の男性が、うつむいて考え込んでいるシーン

「このままでいいのか?」

工場で働いてると、ふとした瞬間にこの言葉が頭をよぎる。
ライン作業をしながら、休憩中にタバコ吸いながら、夜勤明けの帰り道に。

正直、仕事は嫌いじゃない。
仲間もいるし、会社だって悪くない。
でもなぜか、心のどこかがずっとモヤモヤしてる。

何が不安なのか、最初は自分でもうまく言葉にできなかった。
でもある時気づいたんだよ。

「オレ、このままじゃ何も選べねえな」って。

職場がイヤでも、他に選べる仕事がない。
給料が上がらなくても、黙って続けるしかない。
転職したくても、特別なスキルも資格もない。

「選べない自分」でいることの怖さ

つまりオレは、「選択肢ゼロ」の状態だった。
それが、ずっと胸の奥でくすぶってたモヤモヤの正体だったんだ。

工場って、毎日決まったことを、決まった時間に、決まったやり方でこなす。
言い換えれば、“言われたことだけやってればいい”場所でもある。

でもな、それを10年、20年続けた先にあるのは、
「何も選べない40代〜50代」って現実なんじゃないかって思った。

そう実際に工場勤務では、社会に通用するスキルってのはなんも身につかない。

それが怖かった。
そして今も「このままじゃヤバい」っていう感覚だけは、いつまでたっても消えやしない。

宅建との出会い。


家族が増えたタイミングで、「そろそろ引っ越しかな」って考え始めた。
でも正直、家にガッツリお金をかけるのは気が進まなかった。

ローンを組んで、毎月払い続けて、定年まで終わらないって、
それってほんとに“マイホーム”なのか?って。

中古戸建て、新築、貸家…いろいろ物件を見てまわった。
その中で出会ったのが、当時住んでいたアパートの管理をしていた不動産会社の社長さんだった。

不動産社長のひと言で
資格が頭をよぎった。

物腰は柔らかいけど、話してるとスッと腑に落ちることを言ってくる人で、
いろんな提案を受けた中でも印象に残ってるのが、こう言われた時だ。

「賃貸併用住宅って知ってます? 住みながら家賃収入も入るんですよ」

最初はピンとこなかったけど、話を聞くうちに「これならアリかも」と思うようになった。
自分たちは上に住んで、下の部屋を貸す。
その家賃がローンの足しになる。
つまり、“住む”だけじゃなく“稼げる家”になるってこと。

実際に購入を決めて手続きが進む中で、社長さんにこんなことを言われた。

「あなたみたいに、ちゃんと考えて動ける人が、宅建取ったら強いんです」

そのときは「はぁ、そうなんすか」くらいの反応だったけど、
家に帰ってからその言葉がジワジワ効いてきた。

宅建受験を決意した決定打。

でも、最終的にオレが宅建を取ろうと決めたのは──
“オーナー”としてこの先ずっと人任せにするのが怖かったから。

物件を持つってことは、管理・契約・トラブル…全部に責任がついてくる。
「わかんないから全部プロにお任せ」じゃ、何かあったときに何も言えなくなる。
だったら、最低限の知識くらい、自分の頭に入れておきたい。

「任せきりじゃなく、自分の頭で判断できるオーナーでいたい」
それが、オレの腹の底から出てきた本音だった。

そしてもう一つ思ったんだ。
ここまでくると、あの“常に感じてたモヤモヤ”が、もしかしたら吹き飛ぶかもしれない。

資格の勉強なんて、10代の自分なら絶対やらなかった。
でも今は違う。
これはもう、やるしかないって運命だったのかもしれない。

勉強時間は意外とあるもの

目覚まし時計が鳴るAM4:30、机に向かう男性の横顔

「勉強したいけど、時間がないんだよな」

たぶん、誰でもそう思ってる。
オレも最初はそうだった。
仕事はフルタイム、帰れば家事と育児、休日は子どもと全力で遊ぶ。
そんな中で「よし、勉強しよう」なんて、正直ムリゲーだろって。

でも、やるって決めた以上、時間は“見つける”んじゃなくて
“つくる”しかない。

オレがやったのはこんな感じ:

  • 朝、家族より2時間早く起きて勉強。
  • 昼休み、スマホでYouTube見るのをやめて宅建動画
  • 子ども寝かしつけた後の1時間を“暗記タイム”に固定
  • スマホの通知も、ゲームも、全部封印

勉強期間中は、空いてる時間のほぼすべてを宅建にぶっこんだ。

もちろん楽ではない資格勉強

キツかったか? めっちゃキツい。
でも、“モヤモヤしたままスマホ見て1年過ぎる”よりは、何倍もマシだった。

「30〜40代男性の1日の時間配分」の円グラフ

📊 総務省の調査では、30〜40代男性のスマホ平均利用時間は1日3時間以上。
つまり、やろうと思えば、時間は“ある”。
問題は、「使ってないだけ」ってことなんだ。

オレは思う。
「時間がない」っていうのは、言い訳でしかない。

ボクシングのフロイド・メイウェザーが言ってた。
「人が寝てるときに練習し、人が遊んでるときに練習する」って。
それがチャンピオンになる生き方なんだってさ。

オレたちはボクサーじゃない。だけど、自分の人生を変えたいって思ってる“挑戦者”ではある。
だったら、“誰かが寝てる時間”に、ちょっとだけ動くしかない。

もっと具体的に、“時間をつくる考え方”を知りたい人は、
こっちの記事も読んでみてほしい。

※上記グラフは、総務省・NHK・厚労省などの公的調査と生活実態に基づき、30〜40代男性(既婚・子育て世帯)の平均的な平日スケジュールをもとに編集しています。
スマホ使用時間は総務省『通信利用動向調査』(令和3年)より、3時間超。
その他の時間配分は、NHK『国民生活時間調査』(2015年)、厚労省『就業構造基本調査』、および民間調査等の平均値を参考にしています。

資格でいざという時の準備

分岐点の看板に「今のまま」と「選べる未来」がある

正直な話、今すぐ「工場を辞めたい」と思ってるわけじゃない。
でも、「ここしかない」と思いながら働くのは、けっこうしんどい。

オレが宅建を選んだのは、
「転職するかどうか」じゃなく、「転職できる状態」にしておきたかったからだ。

ライン作業も、設備オペも、手に職っぽくはあるけど、
いざ外に出ようとしたら──自分には何がある?って立ち止まる。
現場しか知らないまま年だけ重ねたら、動けなくなるのは目に見えてる。

資格は絶対にあった方がいい

📚 実際、厚労省のデータでも、
40代以降の転職では「資格・スキルの有無」が評価されるって出てる。
つまり、備えてるかどうかで、未来の選択肢がガラッと変わるってこと。

宅建って、不動産業界だけの資格じゃない。
営業・建設・金融・保険など、意外と使える場面は多い。
副業や、将来的な独立の種にもなる。

資格は精神的支柱にもなりえる。

そして何より、「オレにはこれがある」って思えるだけで、精神的にラクになる。

今の仕事が好きでも、
いつか変わりたくなった時に動ける状態を、そっと持っておく。
それだけで、毎日の重たさがちょっと変わる。

依存しすぎない働き方って、実は“保険”でもある。
もし「いつか会社を辞めるとしたら…」をリアルに考えたい人には、
こっちの記事がヒントになるかもしれない。

変わらないまま終わるか?

洗面台で鏡に向かって「やるか」とつぶやく男の朝

やるか、やらないか。
結局そこなんだよな。

オレもずっとモヤモヤしてた。
工場の仕事、悪くはないけど「このままでいいのか?」って思いながら、
スマホいじって、1年、また1年って過ぎていく。
そうやって30代が終わって、気づいたら40代。

で、ある日ふと思った。
「このまま悩みながら何もしないまま、50になるのか?」って。

それが一番怖かった。
だから、やることにした。宅建。
別に資格が正解とかじゃなくて、「動く理由」が欲しかっただけ。

資格勉強も割と悪くない。

やってみたら、現実はキツい。
時間も削るし、眠いし、集中力も切れる。
でも──
“動いてる感覚”だけは、久しぶりに味わえた。

ここでオレはひとつ思った。

人生のうち、たった半年でも“本気で打ち込む時間”があるなら、それは意味のある時間だ。
何も考えずにスマホで時間を浪費して、悩んで、止まってるより──
たった半年、本気でやった方が、後悔は少ない。

それくらいの気持ちで、朝2時間早く起きて、
家族が寝てる時間に勉強を積み重ねた。

周りもにも伝わる努力

気づいたら、オレの行動が周りにも伝わってた。
兄貴の彼女(自動車販売の仕事してる人)が、こう言ってきたんだ。

「あんたが宅建やってるの見て、私も今年受けてみようと思ってる」って。

ちょっと驚いたけど、ちょっと誇らしかった。
やってる姿勢って、ちゃんと伝わるんだなって思った。

だから言いたい。

モヤモヤしてるなら、テキスト1冊買ってみ?
スマホ見てるその30分で、人生ちょっと動くかもしれないから。

そしてもし、
「よし、やるか」と思った人がいるなら、1つだけ伝えておきたいことがある。

資格勉強やる前に絶対にこれ読んで


📍 実はオレ、最初に独学でやってみて、めちゃくちゃ後悔してる。
教材の選び方も、スケジュールの組み方も、甘かった。
時間と労力をかなりムダにした。

だから、同じ失敗をしてほしくない。
そのときの話を正直にまとめた記事があるので、
よかったらそっちも読んでみてくれ。

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マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。