爆笑される動画は、“撮り方”より“魅せ方”でできている。
今日の申し送り:
動画は、“しゃべり”じゃなく“変化”で見せろ。
「変化をつけろ」って言われても、どうやんの?って話

中編では、「つまらん動画になるのは“編集の順番”や“思い込み”が原因やで」って話をした。
でも多分、こう思った人もおるんちゃうかな?
「変化つけろって言われても、そんなに素材もないし…」
「カットとか効果音とか、正直ようわからん…」
大丈夫。
変化って、派手な演出とか高い機材とかじゃない。
“ちょっとした手数”と“意識の向け方”だけで変えられる。
ここでは、俺が6年やってきて感じた「明日からできる編集のコツ」を紹介する。
❶ 無音は“削る”じゃなく“整える”が正解
まず、動画のテンポを崩す最大の敵=無音。
音がない時間が長いと、人は「この動画、情報ないな」って感じて離脱する。
だから俺はフィモーラの“無音削除”機能を活用してる。
0.1秒単位で詰めると、
映像にリズムが出てくるし、「見てて気持ちいい」テンポが生まれる。
▼明日からやってみてほしいこと:
- 無音部分を検出して、手動でもいいから削ってみる
- “間”を保ちながらテンポよく詰める意識をもつ
ただし削りすぎると、「せかせか動画」になるから注意。
しゃべってる合間の自然な呼吸だけは残して。
❷ 効果音は「動き」とセットで入れる
効果音(SE)って、なんとなく入れてる人多いけど、
ちゃんと“動き”に合わせると、めちゃくちゃ効く。
たとえば——
- 指さす → 「ポン!」
- カメラがズームする →「シュッ」
- テロップが出る →「ピコーン」
こういう、“ちょっとした動き”に音を合わせるだけで、
動画に命が吹き込まれる。
▼明日からやってみてほしいこと:
- 「動いたら鳴らす」ってルールを決める
- 効果音をストックしておく(ジャンル別)
- 俺は“効果音ラボ”ってサイトを使ってる。種類も豊富で、初心者にも使いやすい。
- フィモーラのライブラリも活用すれば、よりスムーズ
❸ クロップズームで“動かない画面”を動かす
ずっと同じ画面(定点の自撮りとか)は、それだけで退屈。
そんなときは、**「クロップズーム」機能で“静止画に動きをつける”**のが有効。
カメラが寄っていく、引いていく。
これだけで、視聴者の集中力が保てる。
▼明日からやってみてほしいこと:
- 同じカットが10秒以上続くときは、途中でズームを入れる
- 解説中の顔アップ→少し引く、の動きで“情報の流れ”ができる
❹ 挿絵・画像で“映像に一拍”つける
「画が動かん」「素材が足りん」ときは、
画像を入れて“視線をリセット”させるといい。
たとえば——
- しゃべってる途中に、説明図やスクショをポンと出す
- イラスト(AIでもOK)で、流れに“笑い”や“変化”を入れる
最近は便利なツールもたくさんある。
俺は、ChatGPT(画像生成機能)や、Microsoft Designerを使って挿絵を作ってる。
「困ってる顔」「動画編集イメージ」みたいに指示するだけで、それっぽい素材が作れる。
▼明日からやってみてほしいこと:
- フリー素材+自作挿絵を組み合わせる
- 2〜3分の動画に1回は、画面に変化をつける
❺ テロップは“全部”入れない方がいい
全部文字にすると、
視聴者は「読まされてる」感じになって疲れる。
だから俺は、
「言いたいキーワードだけ」ドンと大きく出す。
たとえば——
- 「ポイントはここ!」
- 「こうしろ!」
- 「これが落とし穴」
短くて力のある言葉だけを強調すると、
映像のリズムも整うし、言いたいことがストレートに伝わる。
▼明日からやってみてほしいこと:
- フレーズ全文じゃなく「1行だけ」を出す
- テロップにちょっとした“動き”をつける(ポンっと出る、スッと消える)
編集は、“慌てず・急がず・丁寧に”
正直、動画編集って時間かかるし、地味な作業ばっかや。
俺も何度も「もうやめよかな…」って思った。
でもな、
ちょっとした工夫で、自分の動画が“ちょっと好きになる”瞬間がある。
- 「お、なんか見やすくなったかも」
- 「この効果音、ええ感じやな」
- 「リズム良くなった気がする」
そんな小さな積み重ねが、
やがて「また見たい動画」を作っていくんや。
焦らんでええ。
一個ずつ、一歩ずつ。
動画編集も、料理と一緒や。
慌てず、急がず、丁寧に。
まずは「無音を削る」ところから、始めてみようや。