「サラリーマンでも、不況の波は容赦なく襲ってくる。」
今日の申し送り
サラリーマン=安定って誰が決めた? 不況の現実は、むしろ真逆だ。備えてないやつが真っ先に沈むぞ!
「サラリーマンは安定してていいね」って言われるたび、正直モヤっとする。
確かに毎月決まった給料が振り込まれるし、ボーナスだって年に2回。それを“安定”と呼ぶのなら、まぁそうなのかもしれない。
でもな、俺は声を大にして言いたい。
「サラリーマンだから大丈夫」っていうその考え方が、一番危ない。
景気の波にだって飲まれるし、会社の業績ひとつで給料やボーナスはガクッと落ちる。
ケガや病気、家庭の事情で仕事をセーブすれば、その分の収入も減る。
何もしてなくても、普通に生活してるだけで「収入が減る」ことはあるんだよ。
俺は、それを身をもって体験した。
「サラリーマン=安定」はもう通用しない

「サラリーマンは安定してる」
この言葉、何度も聞いたことがあるだろう。親や親戚、就活のとき、転職を考えたとき…とにかく世の中では、「正社員=守られてる」という前提が根強い。
でもな、その“安定神話”はとっくに崩れてる。
今の時代、サラリーマンだって、いつでも収入が不安定になる。それも突然、容赦なく。
たとえば会社の業績が落ち込めば、残業はカット。生産調整でシフトが減る。賞与だって「今年は厳しいから」で消える。どれだけ真面目に働いていても、自分じゃコントロールできない要因で給料は簡単に下がるんだ。
さらに怖いのが、人生そのものの“波”。
病気、ケガ、家族の介護や子育て。どれも避けて通れない。でもそうなったとき、当然働く時間は制限される。結果、収入も減る。
「安定してるから」と安心しきってると、そういうときに一気に足元をすくわれる。
実際に、俺がそうだった――次の章で話すけど、まさに“勝ち組”から一気に赤字転落した経験がある。
そして大事なのは、この流れが珍しいことでも、特殊なケースでもないってこと。
今の時代に生きてるサラリーマン全員に起こり得る、リアルなリスクだってことを、ちゃんと自覚しておいてほしい。
勝ち組から一転、赤字転落したあの時の話
あれはリーマンショックのとき。
俺は当時、一部上場企業の工場に勤務してた。
県内でもトップクラスの給与水準で、ボーナスなんか1回で100万円超え。
しかもまだ20代。まさに「勝ち組」の気分で、そりゃもう調子に乗ってたよ。高い車を買い、服や時計に散財しまくり。
「一生このままいける」って、本気で思ってた。
でも、リーマンショックが来て、現実は一変した。
残業はピタッと止まり、ボーナスもほとんど消滅。
それまでの高収入を前提にした生活は、あっという間に破綻。
一気に家計は赤字に転落して、毎月の請求書を見るたびに肝が冷えた。
「なんでこんなに苦しいんだ?」
「勝ち組だったはずなのに、なぜ?」
そんなことばかり考えてた。けど、答えはシンプルだった。
収入が下がるリスクを、まったく想定してなかっただけ。
データが示す“収入減”という現実
俺の体験だけじゃない。データを見ても、「サラリーマンの安定神話」はとっくに崩れてる。
たとえば、厚生労働省の『賃金構造基本統計調査(令和5年)』によると、製造業の正社員の給与はこの10年で大きく上がってない。むしろ、物価上昇に対して実質賃金は目減りしているのが現状。
さらに、独立行政法人・労働政策研究・研修機構が2021年に出した調査では、コロナ禍の影響で製造業に従事する正社員の3割以上が「残業代減少」「ボーナス削減」を経験している。
しかも、これは外的要因だけの話じゃない。厚労省の『育児と仕事の両立に関する実態調査』では、**共働き家庭の7割以上が「育児で就業時間が制限され、収入が減った」**と答えている。
つまり、どんなに真面目に働いていても、「収入が減る要因」はそこら中に転がっている。
だからこそ――
不況の波に飲まれてから慌てるんじゃなくて、「備えておく」ことが本当に大事なんだ。
中編では、「なぜサラリーマンも“個人事業主”」をしっかり掘り下げていきます。マサルの実体験をベースにしながら、日本の労働文化の背景や、「自分の身は自分で守る」考え方の重要性を中心に展開します。
サラリーマンの“個人事業主目線”で生きるべき理由
じゃあどうすりゃいいのか?
そこで必要になってくるのが、「個人事業主目線」って考え方なんだ。
簡単に言うと、“自分の収入は、自分の行動で作る”という意識。
普通のサラリーマンだと、「給料は会社がくれるもの」って感覚が染みついてる。でもそれだと、いざ会社の都合で給料が下がったり、仕事が減ったときに一切対応できない。
個人事業主って、収入が安定してないからこそ、常にアンテナ張ってる。
「今月の売上はどうなるか?」「どこから仕事を取るか?」「出費をどう抑えるか?」
この姿勢が、不安定な時代を生き抜く上ではものすごく強い武器になるんだ。
俺もリーマンショックを経験してから、考え方が180度変わった。
「会社の給料だけに頼るのは、めちゃくちゃ危険」だって痛感したんだよね。
今は意識的に、“俺という一つのビジネス”をどう回すかって目線で生活してる。
- ・基本給だけで暮らせるように支出を設計する
- ・ボーナスや残業代は「臨時収入」扱いで貯金
- ・必要なら副業で補う or 自分のスキルを磨いて収入源を増やす
こうやって、「俺株式会社」の社長としての目線で家計も仕事も考えるようにした。
すると不思議なことに、収入が下がっても焦らなくなるし、逆に上がったときも「調子に乗らずに貯める」クセがつく。
大事なのは、立場じゃなくて意識の問題。
正社員でも派遣でも関係ない。自分の人生を“事業”として捉えるかどうかで、将来の安心感はまるで違ってくる。
昭和の常識はもう通じない:会社は守ってくれない
日本のサラリーマン文化って、長い間「会社に守ってもらう」のが前提だったよな。
新卒で入社して、定年まで勤め上げれば退職金と年金。昇給・ボーナス・福利厚生もついてくる。そんな「昭和の神話」みたいな働き方が当たり前だった。
でも、現代はまったく違う。
終身雇用は崩壊。年功序列も崩壊。副業解禁、フリーランス増加、ジョブ型雇用…。働き方が多様化したことで、「自分の身は自分で守れ」って空気が強くなってる。
なのに、多くのサラリーマンは今も昔の感覚のまま。「うちの会社は大丈夫」とか「組合が何とかしてくれる」とか思ってる。
でもね、どれだけ大企業でも、不況には勝てない。
現にリーマンショックやコロナで、名の知れた会社があっさりリストラに踏み切ったじゃん?
要は、時代は変わったんだ。
でも、多くの現場作業者や工場勤務者はまだ「組織に依存するマインド」から抜け出せてない。それが一番のリスクだと俺は思う。
“個人事業主目線”が現代サラリーマンの必須スキル
ここで大事なのが、“個人事業主的な目線”ってやつ。
簡単に言えば、「自分の収入は、自分の行動で作る」という感覚。
これって、自営業の人には当たり前。来月の売上がなければ食っていけないから、どうやって稼ぐか、日々考えて動いてる。でも、サラリーマンは「来月も給料が入る」って信じ切ってる。だから、金の使い方も甘くなるし、備えもしない。
でも実際は、俺みたいに残業ゼロ・ボーナス消滅ってこともあるわけで、「給料=会社に依存した収入」は超ハイリスクなんだよ。
個人事業主的な目線を持つってのは、たとえばこういうこと:
- 今の給与が減ったらどう生活する?
- 収入が一時的に途切れたら何で補う?
- 今のスキルで別の現場でも通用する?
- 副業・資格・貯金・節約…備えは万全か?
俺の場合、リーマンショックでボーナスが消えたとき、一番後悔したのは「想定してなかったこと」。あのとき、少しでも“自分でコントロールできる収入源”があれば、もっと楽だった。
たとえば副業で5万でも収入があれば、家計はだいぶ救われた。節約の習慣があれば、支出を一気に抑えられた。
何も準備してなかったから、急ブレーキで吹っ飛んだんだよ。
だからこそ今は、「基本給だけで生活できる設計」に切り替えてる。残業代もボーナスも“ボーナス”と割り切る。浮いた分は貯金、必要なら副業で補う。“個人で家計と収入をコントロールする意識”が、これからのサラリーマンには必須なんだ。
次は後編として、具体的な解決策(節約術や副収入の作り方など)+実践例(企業の事例 or モデルケース)をまとめていきます。
「備えは“今”やっとけ。余裕がある時じゃなきゃ意味がない」――この本質を、後編の核に据えてガツンと書いていきます!
不況に負けない工場ライフの備え方〜「今やるか」で未来が変わる
正直なところ、不況って避けようがない。
景気の波はコントロールできないし、会社の業績も自分ひとりじゃどうにもならない。
でもな、“どう備えるか”は、自分で決められる。
そして、ここが超重要なポイントなんだけど――
備えってのは、「今やるかどうか」なんだよ。
お金があるうちに、時間に余裕があるうちに、精神的に元気なうちに。
そういう“平和なタイミング”じゃなきゃ、まともに備えなんてできない。
たとえば、貯金。
生活が苦しくなってからじゃ、貯める余裕なんてない。
資格の勉強や副業の準備も、体力も気力も削られてるときじゃ動けない。
だからこそ、何も起きてない“今”がチャンスなんだ。
そして備えは、別に特別なことじゃなくていい。
俺がやってるように、基本給だけで生活できるように家計を調整したり、浮いたお金を貯金や副収入のタネにしたり。
自分にとって無理のない範囲で、“もしも”に備える体制を少しずつ整えるだけでいい。
要は、「稼ぎの波」が来ても大丈夫なように、生活のベースを“安定モード”に変えておくこと。
それが結果的に、心にも余裕を生んでくれる。
不況に負けない工場ライフってのは、ガマンとか根性の話じゃない。
仕組みを変えること。
備えを“当たり前”にすること。
そして何より、**「いつかやる」じゃなくて「今やる」**って意識を持てるかどうかなんだ。
備えは“金がある今”にしかできない
「備える」って聞くと、多くの人は「お金がなくなってから何とかすること」と思ってる。けど、それは完全に逆だ。
備えってのは、“お金があるとき”にやるもんなんだよ。
たとえば、月に数万円の余裕があるなら、そのうちの1万円を“何も起きてないうちに”貯金に回す。
もしくは、そのお金で資格を取ったり、副業にチャレンジしたり、自分の「稼ぐ力」を鍛える。
何かが起きてからじゃ遅い。動けるうちに動く。余裕があるうちに削る。それが備えだ。
俺がリーマンショックで痛感したのもそこだった。
あのときは「この収入は当たり前」って思ってたし、「減ること」なんて考えもしなかった。
だからこそ、散財したし、無防備だった。
でも今は、基本給だけで生活できる仕組みに変えた。
どうやって?っていうと、こうだ:
- 固定費を徹底的に削減(スマホ、保険、サブスク、車)
- 残業代やボーナスは「なかったもの」として家計を設計
- 余った分は貯金 or 副業資金へ回す
- 楽に続けられる副収入ルートを一つは確保しておく(週1バイトでもOK)
「備え」っていうと難しく聞こえるかもしれないけど、やることはシンプル。
“今の余裕”を、未来の自分のために使うだけ。
それがあるかないかで、不況に直面したときのダメージは桁違いになる。
備える文化を持った現場の成功事例
実際、こうした「備え」の意識を徹底した企業の取り組みもある。
たとえば、株式会社オーシン(愛知県の寝具メーカー)。
コロナ禍で売上が激減した時期、同社は“副業支援制度”をいち早く導入。
社員が社外で副収入を得られるよう、週末副業やスキル習得の機会を会社が後押しした。
結果、離職者はほぼゼロ。
むしろ「会社に頼らない収入源を作る」という意識が社員に芽生え、本業へのモチベーションも維持されたという。
また、ある地方工場(※モデルケース)では、リーダーが率先して「生活設計セミナー」を企画。
若手社員向けに“手取り20万円で暮らす方法”をレクチャーし、残業代ゼロでもやりくりできる術を共有した。
その結果、従業員の家計に対する不安が減り、精神的な余裕が職場全体に生まれた。
こうした取り組みは、工場現場だからこそ効果がある。
収入の変動リスクが高い職場だからこそ、備えを“習慣化”することが何よりの武器になるんだ。
次に来る不況に耐えられる自分を作れ
結局のところ――
「備えられる人」と「備えないまま崩れる人」の違いは、“気づけたタイミング”にある。
不況なんて、いつ来るか分からない。
病気やケガ、家族の事情、突然のリストラ。
どれも予告なしでやってくる。
だから今、この記事を読んでる“この瞬間”が、そのチャンスだ。
「ちょっと収入に余裕あるな」って時こそ、「何も起きてない今」こそ、備えのスタートライン。
- ・まずは1ヶ月、基本給だけで生活できるか試してみる
- ・余った分を、貯金 or 自分への投資に回す
- ・週1回のバイト、副業、知識習得…何でもいいから“収入源”を一つ増やしてみる
やるかやらないか。
それだけで、次の不況に耐えられるかどうかが決まる。
そしてそれは、今すぐにでも始められる。
「お金がある時にしか、備えはできない」
これを忘れなければ、不況も人生の波も怖くない。