不況の波に備えろ!工場勤務者が今すぐやるべき収入リスク対策

マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。

「サラリーマンでも、不況の波は容赦なく襲ってくる。」

今日の申し送り

サラリーマン=安定って誰が決めた? 不況の現実は、むしろ真逆だ。備えてないやつが真っ先に沈むぞ!

「サラリーマンは安定してていいね」って言われるたび、正直モヤっとする。
確かに毎月決まった給料が振り込まれるし、ボーナスだって年に2回。それを“安定”と呼ぶのなら、まぁそうなのかもしれない。
でもな、俺は声を大にして言いたい。

「サラリーマンだから大丈夫」っていうその考え方が、一番危ない。

景気の波にだって飲まれるし、会社の業績ひとつで給料やボーナスはガクッと落ちる。
ケガや病気、家庭の事情で仕事をセーブすれば、その分の収入も減る。
何もしてなくても、普通に生活してるだけで「収入が減る」ことはあるんだよ。

俺は、それを身をもって体験した。

「サラリーマン=安定」はもう通用しない

「サラリーマンは安定してる」
この言葉、何度も聞いたことがあるだろう。親や親戚、就活のとき、転職を考えたとき…とにかく世の中では、「正社員=守られてる」という前提が根強い。

でもな、その“安定神話”はとっくに崩れてる。
今の時代、サラリーマンだって、いつでも収入が不安定になるそれも突然、容赦なく。

たとえば会社の業績が落ち込めば、残業はカット。生産調整でシフトが減る。賞与だって「今年は厳しいから」で消える。どれだけ真面目に働いていても、自分じゃコントロールできない要因で給料は簡単に下がるんだ。

さらに怖いのが、人生そのものの“波”。
病気、ケガ、家族の介護や子育て。どれも避けて通れない。でもそうなったとき、当然働く時間は制限される。結果、収入も減る。

「安定してるから」と安心しきってると、そういうときに一気に足元をすくわれる。
実際に、俺がそうだった――次の章で話すけど、まさに“勝ち組”から一気に赤字転落した経験がある。

そして大事なのは、この流れが珍しいことでも、特殊なケースでもないってこと。
今の時代に生きてるサラリーマン全員に起こり得る、リアルなリスクだってことを、ちゃんと自覚しておいてほしい。

勝ち組から一転、赤字転落したあの時の話

あれはリーマンショックのとき。
俺は当時、一部上場企業の工場に勤務してた。
県内でもトップクラスの給与水準で、ボーナスなんか1回で100万円超え
しかもまだ20代。まさに「勝ち組」の気分で、そりゃもう調子に乗ってたよ。高い車を買い、服や時計に散財しまくり。
「一生このままいける」って、本気で思ってた。

でも、リーマンショックが来て、現実は一変した。

残業はピタッと止まり、ボーナスもほとんど消滅。
それまでの高収入を前提にした生活は、あっという間に破綻。
一気に家計は赤字に転落して、毎月の請求書を見るたびに肝が冷えた。

「なんでこんなに苦しいんだ?」
「勝ち組だったはずなのに、なぜ?」
そんなことばかり考えてた。けど、答えはシンプルだった。
収入が下がるリスクを、まったく想定してなかっただけ。

データが示す“収入減”という現実

俺の体験だけじゃない。データを見ても、「サラリーマンの安定神話」はとっくに崩れてる。

たとえば、厚生労働省の『賃金構造基本統計調査(令和5年)』によると、製造業の正社員の給与はこの10年で大きく上がってない。むしろ、物価上昇に対して実質賃金は目減りしているのが現状。

さらに、独立行政法人・労働政策研究・研修機構が2021年に出した調査では、コロナ禍の影響で製造業に従事する正社員の3割以上が「残業代減少」「ボーナス削減」を経験している。

しかも、これは外的要因だけの話じゃない。厚労省の『育児と仕事の両立に関する実態調査』では、**共働き家庭の7割以上が「育児で就業時間が制限され、収入が減った」**と答えている。
つまり、どんなに真面目に働いていても、「収入が減る要因」はそこら中に転がっている。

だからこそ――
不況の波に飲まれてから慌てるんじゃなくて、「備えておく」ことが本当に大事なんだ。


中編では、「なぜサラリーマンも“個人事業主”」をしっかり掘り下げていきます。マサルの実体験をベースにしながら、日本の労働文化の背景や、「自分の身は自分で守る」考え方の重要性を中心に展開します。

サラリーマンの“個人事業主目線”で生きるべき理由

じゃあどうすりゃいいのか?
そこで必要になってくるのが、個人事業主目線って考え方なんだ。

簡単に言うと、“自分の収入は、自分の行動で作る”という意識
普通のサラリーマンだと、「給料は会社がくれるもの」って感覚が染みついてる。でもそれだと、いざ会社の都合で給料が下がったり、仕事が減ったときに一切対応できない。

個人事業主って、収入が安定してないからこそ、常にアンテナ張ってる。
「今月の売上はどうなるか?」「どこから仕事を取るか?」「出費をどう抑えるか?」
この姿勢が、不安定な時代を生き抜く上ではものすごく強い武器になるんだ。

俺もリーマンショックを経験してから、考え方が180度変わった。
「会社の給料だけに頼るのは、めちゃくちゃ危険」だって痛感したんだよね。
今は意識的に、“俺という一つのビジネス”をどう回すかって目線で生活してる。

  • ・基本給だけで暮らせるように支出を設計する
  • ・ボーナスや残業代は「臨時収入」扱いで貯金
  • ・必要なら副業で補う or 自分のスキルを磨いて収入源を増やす

こうやって、「俺株式会社」の社長としての目線で家計も仕事も考えるようにした。
すると不思議なことに、収入が下がっても焦らなくなるし、逆に上がったときも「調子に乗らずに貯める」クセがつく。

大事なのは、立場じゃなくて意識の問題。
正社員でも派遣でも関係ない。自分の人生を“事業”として捉えるかどうかで、将来の安心感はまるで違ってくる。

昭和の常識はもう通じない:会社は守ってくれない

日本のサラリーマン文化って、長い間「会社に守ってもらう」のが前提だったよな。
新卒で入社して、定年まで勤め上げれば退職金と年金。昇給・ボーナス・福利厚生もついてくる。そんな「昭和の神話」みたいな働き方が当たり前だった。

でも、現代はまったく違う。
終身雇用は崩壊。年功序列も崩壊。副業解禁、フリーランス増加、ジョブ型雇用…。働き方が多様化したことで、「自分の身は自分で守れ」って空気が強くなってる。

なのに、多くのサラリーマンは今も昔の感覚のまま。「うちの会社は大丈夫」とか「組合が何とかしてくれる」とか思ってる。

でもね、どれだけ大企業でも、不況には勝てない。
現にリーマンショックやコロナで、名の知れた会社があっさりリストラに踏み切ったじゃん?

要は、時代は変わったんだ。
でも、多くの現場作業者や工場勤務者はまだ「組織に依存するマインド」から抜け出せてない。それが一番のリスクだと俺は思う。

“個人事業主目線”が現代サラリーマンの必須スキル

ここで大事なのが、“個人事業主的な目線”ってやつ。
簡単に言えば、「自分の収入は、自分の行動で作る」という感覚。

これって、自営業の人には当たり前。来月の売上がなければ食っていけないから、どうやって稼ぐか、日々考えて動いてる。でも、サラリーマンは「来月も給料が入る」って信じ切ってる。だから、金の使い方も甘くなるし、備えもしない。

でも実際は、俺みたいに残業ゼロ・ボーナス消滅ってこともあるわけで、「給料=会社に依存した収入」は超ハイリスクなんだよ。

個人事業主的な目線を持つってのは、たとえばこういうこと:

  • 今の給与が減ったらどう生活する?
  • 収入が一時的に途切れたら何で補う?
  • 今のスキルで別の現場でも通用する?
  • 副業・資格・貯金・節約…備えは万全か?

俺の場合、リーマンショックでボーナスが消えたとき、一番後悔したのは「想定してなかったこと」。あのとき、少しでも“自分でコントロールできる収入源”があれば、もっと楽だった。

たとえば副業で5万でも収入があれば、家計はだいぶ救われた。節約の習慣があれば、支出を一気に抑えられた。
何も準備してなかったから、急ブレーキで吹っ飛んだんだよ。

だからこそ今は、「基本給だけで生活できる設計」に切り替えてる。残業代もボーナスも“ボーナス”と割り切る。浮いた分は貯金、必要なら副業で補う。“個人で家計と収入をコントロールする意識”が、これからのサラリーマンには必須なんだ。


次は後編として、具体的な解決策(節約術や副収入の作り方など)+実践例(企業の事例 or モデルケース)をまとめていきます。


「備えは“今”やっとけ。余裕がある時じゃなきゃ意味がない」――この本質を、後編の核に据えてガツンと書いていきます!

不況に負けない工場ライフの備え方〜「今やるか」で未来が変わる

正直なところ、不況って避けようがない。
景気の波はコントロールできないし、会社の業績も自分ひとりじゃどうにもならない。
でもな、“どう備えるか”は、自分で決められる。

そして、ここが超重要なポイントなんだけど――

備えってのは、「今やるかどうか」なんだよ。

お金があるうちに、時間に余裕があるうちに、精神的に元気なうちに。
そういう“平和なタイミング”じゃなきゃ、まともに備えなんてできない。

たとえば、貯金。
生活が苦しくなってからじゃ、貯める余裕なんてない。
資格の勉強や副業の準備も、体力も気力も削られてるときじゃ動けない。
だからこそ、何も起きてない“今”がチャンスなんだ。

そして備えは、別に特別なことじゃなくていい。
俺がやってるように、基本給だけで生活できるように家計を調整したり、浮いたお金を貯金や副収入のタネにしたり。
自分にとって無理のない範囲で、“もしも”に備える体制を少しずつ整えるだけでいい。

要は、「稼ぎの波」が来ても大丈夫なように、生活のベースを“安定モード”に変えておくこと
それが結果的に、心にも余裕を生んでくれる。

不況に負けない工場ライフってのは、ガマンとか根性の話じゃない。
仕組みを変えること。
備えを“当たり前”にすること。
そして何より、**「いつかやる」じゃなくて「今やる」**って意識を持てるかどうかなんだ。

備えは“金がある今”にしかできない

「備える」って聞くと、多くの人は「お金がなくなってから何とかすること」と思ってる。けど、それは完全に逆だ。
備えってのは、“お金があるとき”にやるもんなんだよ。

たとえば、月に数万円の余裕があるなら、そのうちの1万円を“何も起きてないうちに”貯金に回す。
もしくは、そのお金で資格を取ったり、副業にチャレンジしたり、自分の「稼ぐ力」を鍛える。
何かが起きてからじゃ遅い。動けるうちに動く。余裕があるうちに削る。それが備えだ。

俺がリーマンショックで痛感したのもそこだった。
あのときは「この収入は当たり前」って思ってたし、「減ること」なんて考えもしなかった。
だからこそ、散財したし、無防備だった。
でも今は、基本給だけで生活できる仕組みに変えた。

どうやって?っていうと、こうだ:

  • 固定費を徹底的に削減(スマホ、保険、サブスク、車)
  • 残業代やボーナスは「なかったもの」として家計を設計
  • 余った分は貯金 or 副業資金へ回す
  • 楽に続けられる副収入ルートを一つは確保しておく(週1バイトでもOK)

「備え」っていうと難しく聞こえるかもしれないけど、やることはシンプル。
“今の余裕”を、未来の自分のために使うだけ。
それがあるかないかで、不況に直面したときのダメージは桁違いになる。


備える文化を持った現場の成功事例

実際、こうした「備え」の意識を徹底した企業の取り組みもある。
たとえば、株式会社オーシン(愛知県の寝具メーカー)
コロナ禍で売上が激減した時期、同社は“副業支援制度”をいち早く導入。
社員が社外で副収入を得られるよう、週末副業やスキル習得の機会を会社が後押しした。

結果、離職者はほぼゼロ。
むしろ「会社に頼らない収入源を作る」という意識が社員に芽生え、本業へのモチベーションも維持されたという。

また、ある地方工場(※モデルケース)では、リーダーが率先して「生活設計セミナー」を企画。
若手社員向けに“手取り20万円で暮らす方法”をレクチャーし、残業代ゼロでもやりくりできる術を共有した。
その結果、従業員の家計に対する不安が減り、精神的な余裕が職場全体に生まれた。

こうした取り組みは、工場現場だからこそ効果がある。
収入の変動リスクが高い職場だからこそ、備えを“習慣化”することが何よりの武器になるんだ。

次に来る不況に耐えられる自分を作れ

結局のところ――
「備えられる人」と「備えないまま崩れる人」の違いは、“気づけたタイミング”にある。

不況なんて、いつ来るか分からない。
病気やケガ、家族の事情、突然のリストラ。
どれも予告なしでやってくる。

だから今、この記事を読んでる“この瞬間”が、そのチャンスだ。
「ちょっと収入に余裕あるな」って時こそ、「何も起きてない今」こそ、備えのスタートライン。

  • ・まずは1ヶ月、基本給だけで生活できるか試してみる
  • ・余った分を、貯金 or 自分への投資に回す
  • ・週1回のバイト、副業、知識習得…何でもいいから“収入源”を一つ増やしてみる

やるかやらないか。
それだけで、次の不況に耐えられるかどうかが決まる。
そしてそれは、今すぐにでも始められる。

「お金がある時にしか、備えはできない」
これを忘れなければ、不況も人生の波も怖くない。

  • この記事を書いた人

マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。