これ、脅しでもマウントでもない。
3年かけて宅建に挑んで、地面に何度も突っ伏して、
最後ギリギリの点数で合格したオレが、一番最初に言いたい言葉。
短期間で宅建?どう考えても無理や。
ネットで流れてる“最短〇ヶ月”は、初学者には毒や。
なぜか?
宅建はな、
- 「問題文の読解訓練」
- 「膨大な知識」
- 「圧倒的な量」
この3つを、全部、セットで積み上げなあかん試験なんよ。
その全部を短期間でやるなんて、
現場で働いてる人間にはどう考えても現実的やない。
ここから先では、
“なんで短期間が無謀なのか”
“どこで詰むのか”
“どれくらい量がヤバいのか”
これ全部を、オレの経験まるごと使って話していく。
ド素人は短期間で宅建は無理
まず、宅建の合格率は 毎年15〜17%。
つまり、
👉 100人中80人以上は落ちる
しかもこの80人の中には、
「ちゃんと勉強してる人」も普通におる。
じゃあ、なんでそんなに落ちるか?
宅建が難しい理由って、
読解力、知識の量、理解の深さ、問題文のクセ、出題の偏り、
さらに“運要素”までガッツリ絡む。
・今年は業法が簡単やった
・今年の権利は鬼ムズやった
・税の細かいところが出た
・見たことない言い回しが出た
・一問勘違いして不合格。
こういう年ごとのブレなんてザラ。
だから“短期間で受かる”って、
読解・知識・慣れを押し込むだけでも無理やのに、
運まで拾えって?絶対ムリやて。
宅建ってこんな感じ。

「Aが所有する建物をBに売却したが、
CがAの代理人と称して当該建物をDに転売した場合、
Bが善意無過失であれば、
Dに対して所有権を主張できない。
ただし、Cの行為が無権代理であることを
Bが知っていたときはこの限りでない。」
はい、ストップ。
最初のオレは1行目で固まった。
- 代理?
- 善意?
- 無過失?
- 主張?誰が誰に?
- この限りでない?どれがや?
文字は読めるのに、内容がぜんっぜん頭に入ってこない。
これが宅建の“普通の文章”。
もちろんもっと難しい文章もぜんぜんある。
そしてこれを
2時間で50問
読み切らなあかん。
短期間でいけるわけないやろ。
文章に慣れる前に試験が来てまう。
宅建は学習量が膨大すぎて短期間では無理

分厚すぎる宅建のテキスト
宅建のテキストって、分厚さでいうとだいたい
👉 600ページ前後
これどれくらいかと言うと……
ジャンプの3冊分くらいを、全部“法律の文章”でパンパンに詰め込んだ厚み。
しかも普通の本と違って、
- 条文
- 図解
- 例外
- 注意点
- 判例のひっくり返し
- 言葉の定義
とにかく情報が密。
1ページ読むだけで頭が疲れる。
2ページ読むと休憩したくなる。
10ページ読む頃には気絶しそう。
これを短期間で「読み切る」どころか、
理解して、覚えて、使えるレベルにする必要がある。
無理やて。
過去問も膨大
— 過去問が800問前後。しかも“ただ解けばいいわけじゃない”**
宅建の過去問は、
権利・業法・法令・税金・その他を全部合わせると
👉 700〜800問以上ある
多すぎやろ…って思うよな。
オレも思った。
でも宅建はここからがヤバい。
**過去問は1周じゃ意味ない。
過去問は最低3周。
しかも
選択肢ごとに理由を書きながら!
宅建試験は一問につき選択肢が4つある。
理解しながら問題を解くにはこの選択肢一つずつに
理由を書いて解く必要がある。
ただ「解いた」だけでは知識が入らん。
全部「理由」がいる。
だからオレは
正誤の理由をノートに書きながら問題を解いていった。
テキストも書き込みだらけ。
全然間に合わん。
これを短期間でやる?
いやいやいや、無理よ。
初学者は300時間が“最低ライン”

— 300時間ってどれだけキツいか分かってる?**
よく言われるやろ?
「宅建の学習時間は100~300時間」
100時間は経験者の話。
ド素人は300時間は最低限の話よ。
でもな、この300時間、想像してるより10倍しんどい。
毎日1時間 → 約300日(ほぼ1年)
「できそうで、できない毎日1時間×300日」**
正直な話、
**“毎日1時間を300日続ける”**って聞くと、
「それくらいならできるやろ」
って思う人が多いねん。
でも実際やってみたらわかる。
これ、できそうで、できない。
むしろ、
これをやり切るのが一番むずい。
できない日もある
現場で働いてると、
日々の生活ってこんな感じやろ?
- 残業で帰りが22時 → その日アウト
- 休日出勤 → アウト
- 家の用事 → アウト
- 気力ゼロの日 → アウト
- ちょっとメンタル落ちる → 余裕でアウト
- 週末だけは休みたい → 当然アウト
気づけばカレンダーには
“今日もできんかった”
って×印が並んでいく。
だからこそ言いたい。
毎日1時間×300日って、
数字は簡単でも、生活でやるとめちゃくちゃ重い。
300時間は最低ライン
でもな。
それでも、や。
**毎日1時間×300日が、初学者にとっていちばん現実的で、
しかも“最低ライン”なんよ。**
- 無理な短期詰め込みでもない
- 根性論でもない
- 読解が育つギリギリの時間
- 知識が固まるまでの最低限の積み上げ
- 過去問に慣れるだけの余裕
全部ひっくるめて、
結局この300時間だけは避けられん。
これは3年受験したオレが、
最後に痛いほど理解した “現実” や。
短期間合格の情報に騙されるな — あれは別世界や
ネットにこういうやつおるやん。
- 「3ヶ月で合格!」
- 「過去問だけで余裕!」
でもな、短期間で受かってる人には共通点がある。
短期間で受かる人の共通点
- 不動産業界で働いとる
- 法律系の資格の経験者
- 1日に5〜6時間勉強できる
- 高学歴で試験慣れしている
つまり、普通の初学者じゃない。
勉強なんかしてこなっかた上に、残業だらけで働くオレらとは条件が違う。
汗だくで帰ってきて、
飯食って風呂入って、
そこから1〜2時間。
こんな生活で短期合格なんてどう考えても無理や。
焦る必要はない。
短期間で受かる必要なんて、そもそもない。**
オレが一番伝えたいのはここ。
宅建って、
焦って短期間で詰め込もうとすると、
ほぼ確実に失敗する。
勉強が雑になる。
理解してないまま進む。
読解力が育たん。
過去問をただ回すだけになる。
模試も受けるだけになる。
そうなると、
やってるのに点数伸びんという地獄が始まる。
オレはそれを
2023年・2024年でイヤというほど味わった。
まとめ:短期間で宅建?そんな無理よ。
焦らんでええ。地道な積み上げが結局一番早い。**
宅建は、
- 読解
- 知識
- 量
- 勉強習慣
これ全部を必要とする試験や。
短期間なんて、どう考えても無理。
それに踊らされると、遠回りするだけ。
俺は不動産屋の社長に言われた。
「死ぬ気で勉強しないと無理ですよ」
最後にもう一回だけ言わせてくれ。
🔥 **短期間で宅建?そんな無理よ。
ネットの情報に騙されんな。
自分のペースで積み上げていこ。**