短期間で宅建?そんな無理よ。ネットの情報に騙されんな。

短期間で宅建に合格できるという広告を見て驚く現場作業員と、それを止める先輩の漫画風イラスト。

マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。

これ、脅しでもマウントでもない。
3年かけて宅建に挑んで、地面に何度も突っ伏して、
最後ギリギリの点数で合格したオレが、一番最初に言いたい言葉。

短期間で宅建?どう考えても無理や。
ネットで流れてる“最短〇ヶ月”は、初学者には毒や。

なぜか?

宅建はな、

  • 「問題文の読解訓練」
  • 「膨大な知識」
  • 「圧倒的な量」

この3つを、全部、セットで積み上げなあかん試験なんよ。

その全部を短期間でやるなんて、
現場で働いてる人間にはどう考えても現実的やない。

ここから先では、
“なんで短期間が無謀なのか”
“どこで詰むのか”
“どれくらい量がヤバいのか”
これ全部を、オレの経験まるごと使って話していく。


ド素人は短期間で宅建は無理

まず、宅建の合格率は 毎年15〜17%
つまり、

👉 100人中80人以上は落ちる

しかもこの80人の中には、
「ちゃんと勉強してる人」も普通におる。

じゃあ、なんでそんなに落ちるか?

宅建が難しい理由って、
読解力、知識の量、理解の深さ、問題文のクセ、出題の偏り、
さらに“運要素”までガッツリ絡む。

・今年は業法が簡単やった
・今年の権利は鬼ムズやった
・税の細かいところが出た
・見たことない言い回しが出た
・一問勘違いして不合格。
こういう年ごとのブレなんてザラ。

だから“短期間で受かる”って、
読解・知識・慣れを押し込むだけでも無理やのに、
運まで拾えって?絶対ムリやて。


宅建ってこんな感じ。

宅建の難解な文章問題を前に、頭に「???」を浮かべて固まる作業着の男性の漫画イラスト。

「Aが所有する建物をBに売却したが、
CがAの代理人と称して当該建物をDに転売した場合、
Bが善意無過失であれば、
Dに対して所有権を主張できない。
ただし、Cの行為が無権代理であることを
Bが知っていたときはこの限りでない。」

はい、ストップ。

最初のオレは1行目で固まった。

  • 代理?
  • 善意?
  • 無過失?
  • 主張?誰が誰に?
  • この限りでない?どれがや?

文字は読めるのに、内容がぜんっぜん頭に入ってこない。

これが宅建の“普通の文章”。
もちろんもっと難しい文章もぜんぜんある。

そしてこれを
2時間で50問
読み切らなあかん。

短期間でいけるわけないやろ。
文章に慣れる前に試験が来てまう。


宅建は学習量が膨大すぎて短期間では無理

宅建テキスト600ページ」と書かれた分厚い本の山を見上げて驚く作業着の男性の漫画風イラスト。

分厚すぎる宅建のテキスト

宅建のテキストって、分厚さでいうとだいたい

👉 600ページ前後

これどれくらいかと言うと……

ジャンプの3冊分くらいを、全部“法律の文章”でパンパンに詰め込んだ厚み。

しかも普通の本と違って、

  • 条文
  • 図解
  • 例外
  • 注意点
  • 判例のひっくり返し
  • 言葉の定義

とにかく情報が密。

1ページ読むだけで頭が疲れる。
2ページ読むと休憩したくなる。
10ページ読む頃には気絶しそう。

これを短期間で「読み切る」どころか、
理解して、覚えて、使えるレベルにする必要がある。

無理やて。


過去問も膨大

— 過去問が800問前後。しかも“ただ解けばいいわけじゃない”**

宅建の過去問は、
権利・業法・法令・税金・その他を全部合わせると

👉 700〜800問以上ある

多すぎやろ…って思うよな。
オレも思った。

でも宅建はここからがヤバい。

**過去問は1周じゃ意味ない。

過去問は最低3周。

しかも
選択肢ごとに理由を書きながら!

宅建試験は一問につき選択肢が4つある。
理解しながら問題を解くにはこの選択肢一つずつに
理由を書いて解く必要がある。

ただ「解いた」だけでは知識が入らん。
全部「理由」がいる。

だからオレは
正誤の理由をノートに書きながら問題を解いていった。
テキストも書き込みだらけ。
全然間に合わん。

これを短期間でやる?
いやいやいや、無理よ。


初学者は300時間が“最低ライン”

1年間のカレンダーに300個の丸が付いていて、その前で疲れた表情を見せる作業着の男性の漫画イラスト。

— 300時間ってどれだけキツいか分かってる?**

よく言われるやろ?

「宅建の学習時間は100~300時間」

100時間は経験者の話。
ド素人は300時間は最低限の話よ。

でもな、この300時間、想像してるより10倍しんどい。


毎日1時間 → 約300日(ほぼ1年)

「できそうで、できない毎日1時間×300日」**

正直な話、
**“毎日1時間を300日続ける”**って聞くと、
「それくらいならできるやろ」
って思う人が多いねん。

でも実際やってみたらわかる。

これ、できそうで、できない。

むしろ、
これをやり切るのが一番むずい。


できない日もある

現場で働いてると、
日々の生活ってこんな感じやろ?

  • 残業で帰りが22時 → その日アウト
  • 休日出勤 → アウト
  • 家の用事 → アウト
  • 気力ゼロの日 → アウト
  • ちょっとメンタル落ちる → 余裕でアウト
  • 週末だけは休みたい → 当然アウト

気づけばカレンダーには
“今日もできんかった”
って×印が並んでいく。

だからこそ言いたい。

毎日1時間×300日って、
数字は簡単でも、生活でやるとめちゃくちゃ重い。


300時間は最低ライン

でもな。

それでも、や。

**毎日1時間×300日が、初学者にとっていちばん現実的で、

しかも“最低ライン”なんよ。**

  • 無理な短期詰め込みでもない
  • 根性論でもない
  • 読解が育つギリギリの時間
  • 知識が固まるまでの最低限の積み上げ
  • 過去問に慣れるだけの余裕

全部ひっくるめて、
結局この300時間だけは避けられん。

これは3年受験したオレが、
最後に痛いほど理解した “現実” や。


短期間合格の情報に騙されるな — あれは別世界や

ネットにこういうやつおるやん。

  • 「3ヶ月で合格!」
  • 「過去問だけで余裕!」

でもな、短期間で受かってる人には共通点がある。


短期間で受かる人の共通点

  • 不動産業界で働いとる
  • 法律系の資格の経験者
  • 1日に5〜6時間勉強できる
  • 高学歴で試験慣れしている

つまり、普通の初学者じゃない。

勉強なんかしてこなっかた上に、残業だらけで働くオレらとは条件が違う。

汗だくで帰ってきて、
飯食って風呂入って、
そこから1〜2時間。

こんな生活で短期合格なんてどう考えても無理や。


焦る必要はない。

短期間で受かる必要なんて、そもそもない。**

オレが一番伝えたいのはここ。

宅建って、
焦って短期間で詰め込もうとすると、
ほぼ確実に失敗する。

勉強が雑になる。
理解してないまま進む。
読解力が育たん。
過去問をただ回すだけになる。
模試も受けるだけになる。

そうなると、
やってるのに点数伸びんという地獄が始まる。

オレはそれを
2023年・2024年でイヤというほど味わった。


まとめ:短期間で宅建?そんな無理よ。

焦らんでええ。地道な積み上げが結局一番早い。**

宅建は、

  • 読解
  • 知識
  • 勉強習慣

これ全部を必要とする試験や。

短期間なんて、どう考えても無理。
それに踊らされると、遠回りするだけ。
俺は不動産屋の社長に言われた。

「死ぬ気で勉強しないと無理ですよ」

最後にもう一回だけ言わせてくれ。


🔥 **短期間で宅建?そんな無理よ。

ネットの情報に騙されんな。
自分のペースで積み上げていこ。**

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マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。