動画が面白くならんのは、センスのせいじゃない。
今日の申し送り
単調な動画になるのは、センスがないからじゃない。“編集の誤解”が原因や。
俺は動画編集歴6年。
趣味で始めたYouTube配信がきっかけで、結婚式のPVを頼まれたり、動画編集の仕事を請け負うようになった。
プロのスタジオ育ちじゃない。現場で試行錯誤して身につけた“使えるテク”だけを伝えるつもりや。
編集って、「カットしてテロップ入れるだけ」だと思ってない?
「動画編集って難しそう…」
「でもカットしてテロップ入れれば、なんとかなるっしょ」
最初はそう思うよな。
俺も最初そうやったし、フィモーラ触りながら独学でやってた。
でも、やればやるほど思う。
「あれ?カットしてテロップ入れてるのに…なんか面白くならん」って。
で、そこで手が止まる。
「あれ、これって俺のセンスがないだけ?」って自信がなくなる。
違う。そうじゃない。
実は、“編集の考え方”そのものがズレてることが多い。
単調な動画が生まれる“3つの勘違い”

動画が地味になる原因、つまり「3つの病」。
これは、だいたい次の3つの“勘違い”から来てる。
カットは「削る」だけだと思ってる
→ 実は「リズムをつくる」が本当の役目
無音をカットするとか、長すぎる説明を削るのは大事。
でも、それだけじゃ**“間延びした無音カット地獄”**ができあがる。
0.1秒単位で音を詰めると、動画に「テンポ」が生まれる。
カット=削除じゃなくて、編集=リズム作りなんよ。
テロップは「見やすさ」だけのために入れる
→ 実は「動きをつける」道具でもある
白字でズラッと表示するだけだと、見てる側はすぐ飽きる。
テロップは、動き・位置・タイミングを使って「画に変化」をつける道具。
静止画に「生きてる感じ」を出す。
ちょっとした文字の“動き”が、視聴者の目を引くんよ。
編集は「なんとなく」やるもの
→ 実は“工程分け”すると劇的に楽になる
たとえば、料理でいうと、
野菜切って、肉焼いて、味付けして、盛り付けて…って分けるやろ?
動画編集もそれと同じ。
- まずは全部カットする
- 次に効果音だけ入れる
- その後にテロップ全部入れる
こうやって工程ごとに一気にやると、驚くほどスムーズ。
初心者ほど「順番」で迷うから、まずは分けて考えた方がええ。
「いや、そんなに手間かけられん」って声もわかる
ここまで読んで、たぶんこう思った人もいるはず。
「いや、仕事終わってからYouTube編集するのに、
そんなに細かく工程分けてやってられんよ…」
めっちゃわかる。それ。
でもな、「編集の順番がバラバラ」なままやる方が、
むしろ時間も労力もかかるんよ。
たとえば、
カットとテロップを同時にやろうとすると、
「あれ?この場面、音ズレてるな…」「もう一回カット戻さな…」ってなって、
編集の“往復ビンタ”状態になる。
逆に、順番決めてやれば
毎回同じ流れで編集できるから、時短にもなるし、安定感も出る。
プロの現場でも、「編集フロー(手順)」は鉄板なんよ。
だからこそ、素人ほど“丁寧に順番でやる”方がラク。
「放置」じゃなくて「仕組み化」が近道や
よく言われるんよ。
「いや、自分は“素人なんで”センスとか難しいことは無理っす」
でも、それって実は「思考停止」になってる可能性がある。
編集に必要なのは、センスじゃない。
「どうしたら面白くなるか」ってパターンを理解すること。
現場仕事と一緒。
段取りを組んで、流れを整えた方が、結果的に早くて安全。
編集もそれと同じやで。
「料理みたいに考える」って最強なんよ
俺が編集に悩んでた頃、一番ラクになったのは、
動画編集を“料理”だと考えるようになってから。
- 具材(素材)をそろえる=撮影とカット
- 味付けする=音やテロップで盛る
- 盛り付ける=構成と画面の変化をつける
これで考えると、「今どの作業してるんやっけ?」って迷わなくなる。
プロっぽくする必要はない。
「飽きずに見れるテンポ」と「ちょっとの変化」さえあれば、素人でも面白い動画はつくれる。
後編は「明日からできる」編集テクを紹介!
次回は、具体的なテクニックに落としていくで。
- 無音カットのやり方
- 効果音の“盛りどころ”
- クロップズームの使い方
- 挿絵で「変化をつくる」方法
- “言わない勇気”のテロップ活用術
「やってみよかな」って思える小技をしっかり紹介していくわ!