上達のコツ【後編】|仮説検証を回し続けた先に、考えず動ける自分がいる

マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。

何度も練習してるのに、頭で考えてばかりで体がついてこない──
そんな経験、誰しもあると思う。
一方で、ある日突然「体が勝手に動いた」って瞬間があった人もいるんじゃないか?

今日は、**仮説検証を回し続けたその先にある「無意識レベルの上達」**について話したい。

🟡今日の申し送り

最終的に目指すべきは、“考えなくても動ける状態”だ。


ここまで、
「仮説検証を回すことが成長の鍵だ」
という話をしてきた。

でも、最終ゴールはちょっと違う。

仮説検証を回し続ける先に目指すべきなのは、
**「感じるだけで自然に動ける状態」**だ。

考えて、試して、修正して…。
そのサイクルを何度も何度も回した先に、
**「体が勝手に動く感覚」**が待っている。

今日はその話をしよう。


仮説検証サイクルを実践で回すコツ

仮説検証をサイクルとして回すとき、
大事なのは次の4ステップだ。

  1. 小さな問いを立てる
     → 「もっとスムーズにできないか?」みたいな超小さな疑問でいい。
  2. 小さな仮説を立てる
     → 「こうすればうまくいくかも」と予想する。
  3. すぐに試す
     → 頭で考えすぎず、仮説を試してみる。
  4. すぐに振り返る
     → うまくいったか?ダメだったか?何が違ったか?をすぐ整理する。

ポイントは、
完璧な仮説を目指さないこと。

仮説検証は、「うまくいった/いかなかった」を繰り返しながら、
だんだんと自分に合った型を育てていくものだ。

小さく、早く、何度も回す。
これが上達を加速させる。


無意識で動く感覚とは?〜空手体験〜

俺自身、空手でこの「無意識で動く感覚」を体験したことがある。

試合前、相手と対峙した瞬間──。
なぜか、勝てると確信できた。

試合が始まる前から、
「こう攻めればいい」
「ここで崩れるだろう」
というイメージが自然に湧いてきた。

実際に試合が始まると、
そのイメージ通りに体が動いた。
疲れず、息も上がらず、
流れるように攻め、流れるように守った。

まるで、
「自分の体じゃない」
みたいな感覚だった。

これは偶然じゃない。

それまでに仮説を立てて、検証して、修正して、
何度も何度も反復してきたからこそ、
無意識にイメージと体がつながった瞬間だった。


イメージと現実が合致する瞬間〜サーフィン体験〜

サーフィンでは、正直もっと苦戦した。

当時の俺は、
基本を徹底的に反復することができていなかった。
今思えば、正しい情報も十分に拾えていなかった。

でもそんな中でも、稀に奇跡のライディングができたことがあった。

それは、
日々見ていたプロサーファーたちの動画イメージと、
自分の体の動きが、ふっと重なった瞬間だった。

あの時の気持ちよさは今でも忘れない。
自然体で波に乗れた、あの一瞬。

けど、安定はしなかった。
なぜなら、正しい基本の反復と、正しい仮説検証が足りていなかったから。

ここで学んだ。

「正しい情報を選び、基本を疎かにしないこと。」
これがなければ、奇跡の瞬間は続かない。


仕事現場での「無意識で動ける」成長体験

仕事でも、まったく同じだった。

ある職場では、
裁量を持たせてもらい、
自分で考え、自分で決める場面が多かった。

最初は試行錯誤ばかり。
でも、仮説を立てて動き、うまくいったり失敗したりを繰り返すうちに、
気づけば「自然に動ける」ようになっていた。

たとえば、
「この作業、あとでトラブルになりそうだな」
「先にここを押さえておこう」
みたいな判断が、頭で考えるよりも早く、体でできるようになった。

逆に、
裁量を持たせてもらえない職場では違った。

毎日、指示を待って、
指示されたことだけやる。

そうすると、
**「自分で考える力」**はどんどん弱くなっていった。

仮説検証を回せない環境では、
人は育たない。
それを、俺は現場で痛いほど実感した。


最後に伝えたいこと

  • 仮説検証を回せ。
  • 正しい情報を集め、試し、自分の感覚で判断しろ。
  • 基本をバカにするな。
  • 小さな違和感を拾え。
  • 「感じる力」を鍛えろ。

そして、
何度も仮説検証を回した先に、必ず「無意識で動ける自分」がいる。

空手でも、サーフィンでも、仕事でも。
すべては同じだった。

最後に突き抜けるのは、
**「感じて動ける自分」**を育てたやつだけだ。

今はまだ考えながらでもいい。
失敗ばかりでもいい。

でも、歩みを止めるな。
仮説検証のサイクルを止めるな。

その先に、
きっと、自分でも驚くような成長が待っている。

俺もまだ道の途中だ。
一緒に、進んでいこう。

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マサル

半導体工場で派遣から正社員となり最年少で課内最優秀社員に選出。早期退職後、農業スタートアップや期間工を経験。現在は自動車部品メーカーで働きながら、副業(ブログ運営、YouTube編集、バーテンダー)や資産形成(iDeCo、NISA、不動産投資)を実践中。多彩な経験を活かし、働き方や生き方を模索し続ける。